以下の資料を所蔵しています。
■昭和期の修理について
・『日光東照宮戦後七十年史』(日光東照宮 2016)
p.72-73 「第一章 社殿の修理と文化財指定」「第二部 文化財の指定・保護」の「第四節 戦後復興の象徴「昭和の大修理」」項に記述が確認できました。
「「昭和の大修理」の第一期事業は同二十五年度(~四十一年度)からはじまり、震災復興工事(年度内)、さらに表門の修理(二十五~二十六年度)が行われた。…(中略)…二十六年度から三十二年度にかけては、東廻廊を中心に東西廻廊の修理も行われ、…(中略)…また神厩舎の修理(二十六年度)においても腐朽した木部の補修を行い、三猿の彫刻については、旧塗装を落とし見取図に基づいて下地から塗り直した。」
■平成期の修理について
・『大日光 87 御鎮座四百年・陽明門修理竣功記念号』(日光東照宮 2017)
p.86 「三猿・眠猫美装化修理竣功」項に記述が確認できました。
「…(略)…平成二十八年度より、文化財を観光資源として地域活性化のために…(略)…東回廊「眠り猫」と神厩舎「猿の彫刻」(八面)の彩色修理を行うことができました。眠猫は昭和三十二年以来、神厩舎の彫刻は同二十六年以来の修理になりました。…(略)…工事は(公財)日光社寺文化財保存会が同年六月より開始し、…(略)…十一月二十八日に「眠り猫」が、翌二十九年三月二十九日・三十日に「猿の彫刻」が元の通りに取り付けられました。」
■昭和26(1951)年の修理前の姿
・『日光東照宮写真』(著者不明 出版者不明 1906)【館内】
※36×29㎝のモノクロ写真が15枚
三猿の写真が確認できました。
・『日光東照宮写真帖』(別格官幣社東照宮社務所/編 別格官幣社東照宮社務所 1929)【館内】
p.12 「三猿彫刻 國寶」モノクロ写真が掲載されています。
・『日光東照宮写真』(東照宮社務所/著作 東照宮社務所 1942)【館内】
p.6 「三猿(国賓)」着色図が掲載されています。
■昭和26(1951)年の修理後の姿
・『重要文化財東照宮表門・神厩・水盤舎修理工事報告書』(日光二社一寺文化財保存委員会/編 日光東照宮 1965)【館内】
口絵に神厩全景(正面)がカラーで掲載されています。
また、神厩の図版(モノクロ)が掲載されており(p.25-41)、三猿の工事前と竣工の写真が複数確認できます。
工事前…図版p.37
竣工…図版p.39
・『日光と上越』(主婦と生活社/編 主婦と生活社 1968)【館内】
p.39 三猿の写真が掲載されています。
・『日光東照宮 秘寳 第12巻』(大河直躬/著 講談社 1969)【館内】
p.58 「28」に三猿のモノクロ写真か掲載されています。
・『日光』(吉田利雄/著 国際情報社 1975)【館内】
「26 三猿 東照宮神厩舎」のカラー写真が掲載されています。
・『東照宮再発見 謎と不思議』(高藤晴俊/著 栃木新聞社 1990)
p.118-119 「猿―三猿の物語―」の項があり、カラー写真が掲載されています。
・『聖地 日光の至宝 世界遺産登録記念』(NHK/編,NHKプロモーション/編 NHK,NHKプロモーション 2000)
p.138 「164国宝 三猿」のカラー写真が掲載されています。
■平成29(2017)年の修理後の姿
・『大日光 87 御鎮座四百年・陽明門修理竣功記念号』(日光東照宮 2017)
※「平成期の修理について」で紹介済みの資料です
巻頭グラビア(カラー写真)
・「平成の大修理 平成28年度の修理状況」より、「神厩舎彩色工事 欄間彫
着彩」
・「美装化修理竣功」より、猿の彫刻(神厩舎)
■新聞記事
当館で契約する「下野新聞データベース plus 日経テレコン」(下野新聞社、日本経済新聞社)による検索の結果、関連記事が多数確認できました。データベースの収録範囲は2001年以降です。
検索キーワード:「日光 三猿 修理」23件
・下野新聞2017年3月31日1面「三猿鮮やか、伝統技術の粋/日光東照宮/65年ぶり修理完了」ほか