レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年06月04日
- 登録日時
- 2019/10/02 15:32
- 更新日時
- 2019/10/11 18:00
- 管理番号
- 0000110794
- 質問
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解決
明治33年(1900年)5月10日の大正天皇御成婚の引出物であるボンボニエールに関する資料を探している。
- 回答
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下記資料に記述あり。なお、ボンボニエールとは、砂糖菓子の入れ物のことで、ヨーロッパで、子どもの誕生や、結婚式の際に砂糖菓子(ボンボン)が配られたことから、皇室の慶事の際に配られる引出物として、ボンボニエールがもちいらているもの。
資料1p88-89に、当該ボンボニエールの写真(上から撮影したもの)、業者に発注した際の金額・形状が記載されている。また、p167によると、このボンボニエールの収蔵先は、「学習院大学史料館・筑波家史料」とある。なお、p60に、お印(誕生、結婚により皇族になられた時に定められるもの)の一覧がある。
資料2のp10に当該ボンボニエールの写真(斜め上から撮影)あり。説明文によると、このボンボニエールには「東宮殿下御慶事陪宴之際恩賜」とのメモが添えられている。
資料3のp6-7にはボンボニエールの仕様書の図面や、婚儀の宴の規模、様子などが記されている。
資料4にはボンボニエールに関する記述は少ないが、大正天皇の結婚に関する文書を綴った「明治三十三年御慶事録」や、調度品類を模写した「皇太子並同妃両殿下御服御調度類図」の情報があったため、紹介。どちらも宮内公文書館収蔵。
資料5のp11に当時の婚礼の様子や、ボンボニエールを「ボンボン入れ」と称した記述あり。
2019年10月11日追記
資料2の増補改訂版である資料6でも、p10に当該ボンボニエールの写真が収録されているが、その説明文には、「この日の晩餐会には約2,000人が列席。しかし宮内庁に残っている史料によれば、このボンボニエールが発注・製作されたのは330個。」と追記されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 金工芸 (756 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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1.長佐古美奈子 著 , 長佐古, 美奈子. ボンボニエールと近代皇室文化 : 掌上の雅. えにし書房, 2015.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026918568-00 , ISBN 9784908073175 (p60,88-89,167) -
2.扇子忠 監修 , 扇子, 忠. 皇室のボンボニエール. 阿部出版, 2009.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010685972-00 , ISBN 9784872422061 (p10) -
3.宮内庁三の丸尚蔵館 編 , 三の丸尚蔵館. 皇室とボンボニエール : その歴史をたどる. 宮内庁, 2017. (三の丸尚蔵館展覧会図録 ; no. 77)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028362130-00 (p6-7) -
4.宮内庁書陵部, 宮内庁三の丸尚蔵館 編 , 宮内庁書陵部 , 三の丸尚蔵館. 明治の御慶事 : 皇室の近代事始めとその歩み. 宮内庁, 2018. (三の丸尚蔵館展覧会図録 ; no. 80)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028970604-00 (p92-97) -
5.皇太子殿下御慶事千代の祝. 東陽堂, 1900. (風俗畫報臨時増刊)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I060558313-00 (p11) -
6.扇子忠 監修 , 扇子, 忠. 皇室のボンボニエール 増補新版. 阿部出版, 2019.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I029629114-00 , ISBN 9784872424683 (p10)
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1.長佐古美奈子 著 , 長佐古, 美奈子. ボンボニエールと近代皇室文化 : 掌上の雅. えにし書房, 2015.
- キーワード
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- ボンボニエール
- 皇室
- 箱
- 金工芸
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000262223