レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/09/07
- 登録日時
- 2021/10/02 00:30
- 更新日時
- 2021/10/21 11:09
- 管理番号
- 10339106
- 質問
-
未解決
以下の文献の書誌事項および所蔵機関を知りたい。
論題:不明(国策パルプ工業副社長の水野成夫が、日本テレビへの出資について語っている内容が含まれている記事)
誌名:『全日本放送広告会会誌』全日本放送広告会編集
巻号:11
ページ:不明
年次:1958年
*典拠元『民間放送三十年史』(日本民間放送連盟 編, 1981.9)p.44に記述あり
- 回答
-
国立国会図書館では、ご照会の『全日本放送広告会会誌』は所蔵していません。
ご照会の文献が掲載されている可能性がある同誌1958年11月号、1959年1月号と、総目次を収録する1965年の同誌100号について調査しましたが、当該号を所蔵する機関は見当たりませんでした。
[主な調査済み資料およびウェブサイト]
【 】内は国立国会図書館請求記号、書誌事項末尾に◎を付した資料は国立国会図書館デジタルコレクション(国立国会図書館/図書館送信参加館内公開)の資料です。
ご照会について、典拠資料『民間放送三十年史』【UC221-82】p.44を確認したところ、
「「たとえば出資者の一人水野成夫(中略)テレビが成り立つとは思わなかった」(『全日本放送広告会誌』昭和33年11月号)」との記載がありました。第11巻ではなく、11月号のようです。
水野成夫の述懐については次の資料にも『全日本放送広告会誌』からの引用がありました。
・中部日本放送株式会社 編『民間放送史』四季社, 1959【699-Ty995m】◎
* p.257「正力さんがテレビをはじめるとき、(中略)テレビが成り立つとは思わなかった」(「全日本放送広告会誌」五八年十一月号)という水野茂夫氏の述懐もあるが(後略)」とあります。※「茂夫」は「成夫」の誤植と思われます。
・日本放送協会 編『放送五十年史』日本放送出版協会, 1977.3【UC221-35】
* 本編p.318「統合のための二十人委員会の一人だった水野成夫(当時国策パルプ工業<現山陽国策パルプ>社長)も「全然成り立つまいというので、寄付のつもりで株を持った」(全日本放送広告会編『会誌』昭三四・一)というくらい(後略)」とあります。
以上から、当該文献の掲載は1958年11月号と、1959年1月号の2つの可能性が考えられます。
次に、資料①は『全日本放送広告会会誌』を採録していますので、当該号の論文の掲載について調査しました。
資料① 放送文献総目録作成委員会 編『放送関係文献総目録』日本放送協会総合放送文化研究所[ほか], 1968【699.031-H716】◎
同書のうち分類目次「E3 民放」(pp.134-143)、「M-放送広告」(pp.319-370)の他、件名索引「日本テレビ」の項目について通覧したところ、1958年11月号に掲載の記事が散見されますが、タイトル中に「水野成夫」や「日本テレビ」というキーワードを含む記事は見当たりませんでした。
キーワードを手がかりに目録全体を精読することは研究調査の代行であり、当館のレファレンスの範囲を超えるものです。
なお、同書には1958年11月号は通号15号「第2回研究大会号」(p.327左段)という情報がありました。1958年12月号の通号は16号(p.140右段)という情報がありましたので、1959年1月号は通号17号に該当すると思われます。
また、資料②に『全日本放送広告会誌』の総目次に関する情報がありましたのでお知らせします。
資料② 浜田敏郎「題名分析に現れた特性=Characteristics Resulted from Analysis of Titles」(『Library science』(5) 1967.7 pp.73-87【Z21-2】◎)
* p.77の注4:「全日本放送広告会誌総目次:1号~100号」(『全日本放送広告会誌, 100号』1965 pp.75-93)
・『総合放送文化研究所・放送世論調査所図書室蔵書目録 1969』日本放送協会総合放送文化研究所, 1969【UP111-34】
・『雑誌目録 [1979]』NHK総合文研・世論図書室, 1979【UP15-231】
・『大宅壮一文庫所蔵総目録 : 創立50周年記念』皓星社, 2021.5【UP15-M2】
・アドミュージアム 蔵書検索 https://asec.libblabo.jp/admtwebopac/pages/search001.jsp
※同機関の所蔵は、20号(1959.4)~104号(1966.4)のみ(欠号あり)のようです。
・早稲田大学WINE https://waseda.primo.exlibrisgroup.com
※所蔵は32(1960.4)、64(1963.4)のみのようです。
・東洋大学付属図書館 蔵書検索システム https://triton.lib.toyo.ac.jp/
※所蔵は44(1961)のみのようです。
・広島市立中央図書館 https://www.library.city.hiroshima.jp/guide/chuou/
※所蔵は68(1963)のみのようです。
・国立女性教育会館 女性デジタルアーカイブシステム https://w-archive.nwec.jp/il/meta_pub/G0000337warchive
※所蔵は46(1961)のみのようです。
なお、資料①は巻頭「刊行のことば」によれば次の機関が編集していますが、各サイトでは所蔵資料に関する情報は見当たらず、『全日本放送広告会会誌』の所蔵の有無は不明です。
・日本放送協会総合放送文化研究所 (NHK放送文化研究所 https://www.nhk.or.jp/bunken/ )
・日本民間放送連盟放送研究所 (日本民間放送連盟 https://j-ba.or.jp/ )
また、NHK放送博物館( http://www.nhk.or.jp/museum/ )に「開架資料の閲覧について」( https://www.nhk.or.jp/museum/heikashiryo.html )との案内がありますが、所蔵資料を確認できる情報は見当たりませんでした。
ウェブサイトの最終アクセスは2021年9月3日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
CiNii、早稲田大学図書館、慶応義塾大学図書館、NDLサーチ、NDLゆにかねっと、Google
- NDC
-
- 放送事業 (699 10版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 人文(レファレンス)
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査 所蔵機関調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000305447