レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/08/20
- 登録日時
- 2021/09/02 00:30
- 更新日時
- 2021/09/24 11:03
- 管理番号
- 10208815
- 質問
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解決
現在のJR東海 飯田線元善光寺駅は平成8年まで貨物を扱っていた。その頃の貨物取扱量(輸送量)がどのくらいあったのか知りたい。
元善光寺駅の貨物取り扱いは車扱貨物が1971年まで。専用線は平成8年まで。
- 回答
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お尋ねの、飯田線元善光寺駅が貨物を扱っていた時期における貨物取扱量が分かる資料について、1949(昭和24)年度から1996(平成8)年度までの期間を、時期を追って説明していきます。
【 】内は当館請求記号です。
末尾に「*」が付された資料は、国立国会図書館デジタルコレクションに収録されており、インターネット上で公開しています。
インターネットの最終アクセス日は2021年8月12日です。
(1949(昭和24)年度から1958(昭和33)年度まで)
『鉄道統計年報』第1編 に掲載されています。この時期の『鉄道統計年報』第1編は国立国会図書館デジタルコレクションに収録されており、インターネット上で公開しています。各年度における元善光寺駅の貨物取扱量の掲載箇所は利用者ご自身でご確認ください。目次を確認し、「鉄道各駅貨物発着通過トン数」という名称の統計表を参照してください(年度により統計表の名称詳細は異なることがあります)。飯田線は、1949(昭和24)年度までは名古屋鉄道局、1950(昭和25)年度以降は静岡鉄道管理局の管轄です。
この時期の『鉄道統計年報』第1編の例として、以下の資料1を挙げます。
資料1
鉄道統計年報 昭和24年度 第1編. 日本国有鉄道事務管理統計部, 1950 【686.059-N685t4】*
「運輸>24 鉄道各駅貨物発着通過トン数」に、元善光寺駅の貨物取扱量が掲載されています(pp.256-257(137コマ目))。
※1958(昭和33)年度の『鉄道統計年報』は当館では欠号となっています。
(1959(昭和34)年度から1972(昭和47)年度まで)
1959(昭和34)年度以降、統計表「各駅貨物発着通過トン数」は、『鉄道統計年報』第1編から分離し、別冊として刊行されるようになりました。この時期の『鉄道統計年報』第1編別冊は国立国会図書館デジタルコレクションに収録されており、1965(昭和40)年度まではインターネット上で公開、1968(昭和43)年度以降は国立国会図書館及び図書館送信参加館内で公開しています。各年度における元善光寺駅の貨物取扱量の掲載箇所は利用者ご自身でご確認ください。
この時期の『鉄道統計年報』第1編別冊の例として、以下の資料2を挙げます。
資料2
鉄道統計年報 昭和35年度 第1編 別冊. 日本国有鉄道事務管理統計部, 1961 【686.059-N685t4】*
「2 各駅貨物発着通過トン数>静岡鉄道管理局」に、元善光寺駅の貨物取扱量が掲載されています(pp.208-209(108コマ目))。
※1959(昭和34)年度、1966(昭和41)年度及び1967(昭和42)年度の『鉄道統計年報』は当館では欠号となっています。
※1964(昭和39)年度の『鉄道統計年報』第1編別冊は当館では欠号となっています。※1971(昭和46)年度及び1972(昭和47)年度の『鉄道統計年報』はデジタル化作業中のため、現在当館では利用できません。
(1973(昭和48)年度から1986(昭和61)年度まで)
以下の資料3のp.26及びp.285によれば、鉄道統計のうち「各駅貨物発着通過トン数」のような細目統計は、1973(昭和48)年度以降は日本国有鉄道の内部資料となり、公刊されなくなりました。(『鉄道統計年報』というタイトルの資料は引き続き刊行されていますが、後述の例外を除き、「各駅貨物発着通過トン数」は掲載されていません。)
そのため、当館での所蔵はありません。内部資料化された細目統計については、財団法人交通統計研究所鉄道資料館において、『鉄道(別冊)統計資料』のようなタイトルの資料として所蔵しています(タイトルの標記は年度によって異なることがあります)。利用の詳細は直接、同資料館にお問い合わせください。
資料3
加藤新一 監修, 栗原勝祐 編. 国有鉄道鉄道統計目録. 交通統計研究所出版部, 2003.10 【DT692-H23】
※例外として昭和51(1976)年度は、『鉄道統計年報』の別冊「貨物駅別発着通過数量」として公刊されています。当館では以下の資料4にあたりますが、デジタル化作業中のため、現在当館では利用できません。
資料4
鉄道統計年報 昭和51年度. 日本国有鉄道, 1977-1978 【DT692-73】
※日本国有鉄道本社が刊行した『鉄道統計年報』ではありませんが、当館では日本国有鉄道名古屋鉄道管理局が刊行した『鉄道統計年報』を一部期間のみ所蔵しており、1985(昭和60)年度の元善光寺駅における貨物取扱量が掲載された以下の資料5が見つかりました。参考までに紹介します。
資料5
日本国有鉄道名古屋鉄道管理局経理部情報システム室[編]. 鉄道統計年報 第2編(別冊)(鉄道旅客発着通過人員)(鉄道貨物発着通過トン数). 日本国有鉄道名古屋鉄道管理局経理部情報システム室, 1986 【Z41-583】
2 鉄道貨物発着通過トン数(車扱)>静岡鉄道管理局 に、元善光寺駅における下り発トン数・上り着トン数が掲載されています(p.30)。
(1987(昭和62)年度から1996(平成8)年まで)
1987(昭和62)年に日本国有鉄道が民営化され、飯田線の貨物輸送は日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)によって行われるようになりましたが、元善光寺駅の貨物取扱量が分かる資料は見つかりませんでした。
(調査済資料及びデータベース)
・三木理史 著. 近・現代交通史調査ハンドブック. 古今書院, 2004.11 【DK7-H121】
・国有鉄道鉄道統計累年表. 交通統計研究所出版部, 1995.2 【DT692-E42】
・日本貨物鉄道株式会社貨物鉄道百三十年史編纂委員会 編. 貨物鉄道百三十年史 索引. 日本貨物鉄道, 2007.6【DH22-H486】
・東海旅客鉄道20年史. 東海旅客鉄道, 2007.9 【DH22-H497】
・運輸省運輸政策局情報管理部 編. 鉄道輸送統計月報. 運輸省運輸政策局情報管理部, 199603【Z3-2469】
・運輸省運輸政策局情報管理部統計課 編. 鉄道輸送統計年報. 運輸省運輸政策局, 1987【Z41-5835】
・日本貨物鉄道株式会社, 鉄道貨物協会 編. かもつ. 鉄道貨物協会, 199001-199012【Z5-31】
・長野県勢要覧. 長野県総務部, 1985【Z41-2218】
・飯田市総務部地域づくり・庶務課 編. 市勢の概要. 飯田市, 1985【Z2-1353】
・一般財団法人 交通統計研究所( http://www.its.or.jp/index.html )
・国立国会図書館オンライン( https://ndlonline.ndl.go.jp/ )
・国立国会図書館サーチ( https://iss.ndl.go.jp/ )
・国立国会図書館デジタルコレクション( https://dl.ndl.go.jp/ )
・リサーチ・ナビ( https://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/ )
・レファレンス協同データベース( https://crd.ndl.go.jp/reference/ )
・信州ブックサーチ( https://www.library.pref.nagano.jp/licsxp-opac/shinshubooksearch.html )
・都道府県統計書データベース[当館契約データベース]
・企業史料統合データベース[当館契約データベース]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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飯田市『市勢の概要』飯田駅については記載有、出典は国鉄とのみ記載。
長野県『ながの(長野)県勢要覧』飯田駅については記載有。出典は「各線営業報告」と記載。
e-statでは各駅単位での統計は発見できなかった。
- NDC
-
- 鉄道運輸 (686 10版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 貨物
- 輸送量
- 元善光寺駅
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 経済社会(レファレンス)
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館 図書館
- 登録番号
- 1000304017