レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2016/03/28 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:37
- 管理番号
- M15121711377356
- 質問
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岡山市街の通りの名称は、いつ、どのような経緯で決められたのか。
- 回答
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・『岡山県関係新聞記事索引 昭和59年』(資料①)の「道路」の項に、次のような新聞記事の見出しが確認できる。
「岡山市と岡山会議所が募集 10街路の愛称をつけて…」(資料②)
「岡山 主要街路愛称募集締め切る 最終6000通超えそう」(資料③)
「岡山市 10街路の愛称決まる 桃太郎大通りや烏城みち」(資料④)
「道路の愛称 命名者を表彰」(資料⑤)
資料②の募集内容によると、「市内の主要街路の愛称募集は、市民に街路を愛してもらい、同時に旅行者に岡山をより理解してもらおうというのがねらい」として、1984年1月16日~2月15日まで岡山市中心部の10街路を対象に募集が行われている。「愛称は南北の道路を〇〇筋、東西の道路を〇〇通りと呼ぶことを基準にするが、それ以外に適当な名称があれば『筋、通り』にこだわらない。歴史的に由来のある名称や従来から通称として使用されている名称なども考え合わせて親しみやすい呼び名を求めている」と選考基準について言及されている。
資料③の応募状況を見ると、「最終的には六千通を超える勢い。応募した愛称は『後楽園通り』『桃太郎通り』など岡山を代表する名所、民話などにちなんだものがほとんど」とされる中、「旭川ライン」や「夢二通り」、「ちょっと散歩筋」、「あこがれの小筋」といった愛称も紹介されている。
資料④の選考結果では、学識経験者や市民代表らで構成する道路愛称選定会議の谷口澄夫議長が選考にあたり、「①市民に定着している名前の尊重②歴史的に由来のある名称③岡山の文化的イメージアップ④外来者にわかりやすい⑤市民に親しまれる―などに留意した」と述べられている。
第2回の道路愛称の募集経過については、次のとおり。
・広報紙「市民のひろば おかやま」では、平成7年2月1日から15日にかけて新たに募集された16街路を対象としたネーミング募集要項(資料⑥)と審査結果(資料⑦)が掲載されている。また、「山陽新聞」(資料⑧)では「『木堂こみち』『陣屋みち』 岡山市16道路愛称決まる 名付け親を表彰」の見出しで1210件の応募から「歴史的に由来がある 地域のイメージアップにつながる-などを基準に選ばれた」と説明がある。
第3回の道路愛称に関する募集経過については、次のとおり。
・「山陽新聞」(資料⑨)では、「16路線 愛称答申 『国体筋』『伝三郎みち』『吉備の中山みち』…」の見出しで、「道路や区間の選定段階から選んでもらい、百八十三件の応募があった」とあり、「歴史や地名、地元の偉人などにちなんだ名称」が選ばれている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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「道路愛称について|岡山市|くらしの情報|道路・交通・区画整理」(2015年12月18日確認)http://www.city.okayama.jp/toshi/dourokanri/dourokeikaku_00003.html
上記の岡山市ウェブサイト上に「岡山市では、市民の皆様に道路に対する関心を高め、親しみを深めていただきたく、道路愛称の募集しました。過去3回募集を行い、現在42の区間について愛称を決定してます」と説明があり、第1回(昭和59年度)、第2回(平成7年度)、第3回(平成17年度)の募集状況が確認できた。
- NDC
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- 運輸.交通 (680 9版)
- 参考資料
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①岡山県総合文化センター『岡山県関係新聞記事索引 昭和59年』岡山 岡山県総合文化センター,1986,337p. 参照はp.234-235.
②『山陽新聞』1984年1月13日朝刊第15面.
③『山陽新聞』1984年2月17日朝刊第17面.
④『山陽新聞』1984年3月27日朝刊第20面.
⑤『山陽新聞』1984年4月8日朝刊第16面.
⑥「『おかやま路道』ネーミング募集」『市民のひろば おかやま』1083,1995年2月,p.4-5.
⑦「『おかやま路道』ネーミング決定」」『市民のひろば おかやま』1090,1995年5月,p.6-7.
⑧『山陽新聞』1995年4月29日朝刊第26面.
⑨『山陽新聞』2005年6月4日朝刊第34面.
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①岡山県総合文化センター『岡山県関係新聞記事索引 昭和59年』岡山 岡山県総合文化センター,1986,337p. 参照はp.234-235.
- キーワード
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- 道路愛称
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2015121711355577356
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000189900