レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/08/25
- 登録日時
- 2014/10/22 00:30
- 更新日時
- 2014/10/22 00:30
- 管理番号
- 参調 14-0055
- 質問
-
解決
「薪炭一敷」の寸法を知りたい。薪炭とは薪の燃料であり、「敷」とは体積を計る単位。丸太を約60cmの長さに切り、25~30cmくらいの三角に割る。それを積んでいく。幅6尺で、高さは5尺か6尺のようだ。
<事前調査済み資料>
・『大辞典 12巻』 p513に記載あり
・『図解単位の歴史辞典』 記載載なし
- 回答
-
NDC:420.72,609等の単位関係蔵書多数、木材、薪ストーブ、数え方等に関する蔵書を調査
→ほとんど掲載なし。
『薪割り礼讃』p104に次の記述あり。
「束薪に対して、大量の薪を現地で取引する単位が「棚」(たな)であり、地方によっては「敷」(しき)という所もあったようである。棚の定義も、薪の逼迫などその時代の状況により変わるなどして、曖昧なところや地域による違いがある。(中略)北海道では奥行き二尺、高さ、幅各六尺を二棚とし、これを一敷としている。」とあり。
日経テレコン21新聞記事検索でいくつかヒット
・「昔をしのぶ 開拓団を暖めた白樺の薪 津田二子(プロムナード)」
『朝日新聞』1995.10.7 夕刊 p8
「断面の扇形が三方六寸になるよう割った薪の長さは六尺ときまっていた。これを三方六尺に、縦・横・高さをそろえて積み上げ一敷(いっしき)と数えた。「三方六」のネーミングの由来だ。」とあり。
津田氏は北の話発行人で、帯広の歴史として記述している。
・「<民俗と民具>冬支度 積雪前に薪を用意」
『北海道新聞』1993.11.6 夕刊道央版 p11
「一敷」といえば長さ二尺(約六十センチ)、径六寸(約十八センチ)の薪を高さ五尺(約一・五メートル)幅十尺(約三メートル)に積み上げた量であり」と、北海道開拓記念館の矢島氏が記述している。
「穂足内(オタルナイ)騒動顛末記 橋本尭尚 口述」
→一敷(高六尺巾五尺積)とあり
※底本:「北海道の文化」創刊号より抜粋とあり
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 林産製造 (658 7版)
- 参考資料
-
- 1 薪割り礼讃 深沢/光?著 創森社 2001.7 658.2/MA p102-:薪の測り方
-
1 大辞典 第12巻 サクラ-シシン 平凡社 1935 031/374-12/10 p513:「敷」の項 -
2 薪炭学考料 三浦 伊八郎∥著 共立出版 1943 658/974/70 -
3 木炭講話 三浦伊八郎∥著 日本農林社 1948 658.2/MI p118-:薪炭規格 -
4 日本語助数詞の歴史的研究 三保/忠夫?著 風間書房 2000.1 815.2/NI -
5 日本国語大辞典 第6巻 さこう-しゅんひ 小学館国語辞典編集部?編集 小学館 2001.6 813.1/NI/6 -
6 大漢和辞典 巻5 諸橋轍次∥著 大修館書店 1984.12 813.2/MO/5 「敷」 -
7 絵で見る「もの」の数え方 町田/健?監修 主婦の友社 2007.5 815.2/E -
8 絵でみるモノの数え方辞典 山川/正光?著 誠文堂新光社 2004.10 815.2/E -
9 数え方の辞典 飯田/朝子?著 町田/健?監修 小学館 2004.4 815.2/KA -
10 数え方の日本史 三保/忠夫?著 吉川弘文館 2006.3 815.2/KA -
11 新旧度量衡換算表 理工図書株式会社∥編 理工図書 1949 609/R/1 -
12 薪割り紀行 深澤/光?著 創森社 2006.8 658.2/MA
- キーワード
-
- 薪炭
- 一敷
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000161289