図書から関連情報を得られなかったため、新聞記事を中心に確認しました。
昭和初期に植えられた桜並木が一度伐採され、昭和30年代に再び植栽されたこと、維持・管理をする「新川桜保存会」という組織があることが確認できました。
1 新聞記事等
(1)下野新聞データベース plus 日経テレコン
検索キーワード:「新川」、「桜(並木)」、「宇都宮」
・下野新聞 2012/3/23
【企画/街角・秘ストリー/35/新川の桜並木(宇都宮)/終戦で伐採、住民が再現」】
「新川桜保存会」に桜並木の経過を取材しています。
「1933(昭和8)年、同地区で区画整理事業が行われた際、東武鉄道から苗木が寄付された。幹線道路に約200本の苗木が植栽されサクラ一色の街に。ところが終戦とともに、「軍国主義の象徴」などとしてすべて伐採されたという。「燃料不足などのため伐採され、跡地には野菜などを植えて食料にした、という話も聞いています」と大塚会長。
その後、住民らが「並木の再現を」と市に交渉。1957(昭和32)年、市から苗木約80本を譲り受け、子供育成会など総出で植栽した。以来、住民による緑地の草むしりや清掃などが続いている。」
・下野新聞 2009/4/10
【宇都宮新川/桜の名所に“新入生”/倒木対策 植え替え開始/市、8年かけ18本】
以下は、記事本文の引用です。
「新川の桜並木は一九五三-五七年、地元の子どもたちの手で苗木が植えられた。」
(2)「ヨミダス歴史館」
検索キーワード:「新川」、「桜(並木)」、「宇都宮」
・読売新聞 2014/4/6
【[わが街空から]新川桜並木通り 今年も満開 住民の宝】
内容は下野新聞同様ですが、保存会の結成や活動に関する記載があります。
(3)その他
以下の刊行物にも関連情報の記載があることを確認しました。
・『みやシニア活動センター通信 attivo vol.18』(みやシニア活動センター/編集、発行 2014)
p.3「新川桜並木名所の維持にかける思い!」
「新川桜保存会」会長インタビュー、及び昭和32年の桜並木の植樹の写真が掲載されています。
※「みやシニア活動センター通信」は、インターネット上で1号から最新号まで公開されています。
宇都宮市ホームページ みやシニア活動センター
http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/kurashi/koureisha/sanka/1004338.html(最終確認:平成29年11月28日)
2 図書
以下の資料をお調べしましたが、関連の情報は確認できませんでした。
・『宇都宮市史 第8巻 近・現代編2』(宇都宮市史編さん委員会/編 宇都宮市 1981)
・『宇都宮市六十周年誌』(宇都宮市役所総務部庶務課/編 宇都宮市役所 1960)
・『西原教育のあゆみ 創立五十周年記念誌』(宇都宮市立西原小学校創立五十周年記念行事 宇都宮市立西原小学校 1960)
・『さくらの今をたずねて』(桜地域まちづくり協議会 2009)
・『陽南三地区の歴史 陽南・緑が丘・陽光』(陽南三地区歴史編さん委員会/編、発行 2009)
・『東武鉄道65年史』(東武鉄道年史編さん事務局/編 東武鉄道 1963)
・『東武鉄道百年史』(東武鉄道社史編纂室/編 東武鉄道 1998)
・『関東の道 「関東の道」発刊20周年記念』(関東建設弘済会/編集、発行 2005)