レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/09/20
- 登録日時
- 2019/12/15 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:40
- 管理番号
- M19092018008061
- 質問
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マングローブはなぜ海水でも生きられるのかがわかりやすく載っている児童書が見たい。
- 回答
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①には、「マングローブは塩分だけをいろいろな方法で捨てているのです。ヤエヤマヒルギやオヒルギは、塩水を根で吸い上げるときに塩分をある程度こします。こしきれなかった塩分は葉にため、落ち葉にして捨ててしまうのです。塩分のたまった葉は黄色く変色します。ヒルギダマシは、塩類線という特別な器官をもっていて、葉の裏側から塩分を出します。このようにマングローブは、いろいろな方法で塩分を体外に出しています。この能力が高い種類ほど海に近いところに生えています。海水にひたる河口では、ほかの植物は生きらません。ここで生きぬくため、マングローブはこの能力を身につけたのです。」との記載がある。
②には、マングローブが海水の塩分に耐えるしくみについて、「それは、マングローブのいくつかの種類には、その根や葉などに、海水の塩分に耐える特別なしくみがそなわっているからなんだ。だから、海水の影響が強い汽水域でも、しっかり育つことができるんだよ。」との説明がある。
③には、「マングローブは、海岸ぞいの泥地に生えている。地面はいつも水びたし。その水も真水ではなく海水で、酸素が少ない。ふつうの植物なら生きていくことはできないが、マングローブは、からだの仕組みを進化させた。泥のなかから根をシュノーケルのようにつき出して、大気中から、直接酸素をとりこむのだ(呼吸根)。」との説明がある。
④には「なぜ、マングローブの植物たちは海水の中で生きていけるのでしょうか。それは、根からとりこんだ塩分を濾過してうすめ、さらに塩分を体の外に出す働きをもっているからなのです。」との記載がある。
⑤には、「マングローブはなぜ海につかっても、かれることなく育っているのでしょう。」とあり、「マングローブは吸収した海水の塩分を外に出すしくみを持っているのです。ほかにも幹にある穴から塩分を捨てるなど、種類によって工夫がみられます。これらは、ほかの植物にはないしくみです。だからマングローブは海水を吸ってもかれないのですね。」との記載がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 森林立地.造林 (653 9版)
- 参考資料
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①横塚眞己人『西表島のマングローブ』福音館書店,2007,39p.参照はp.24.
②馬場繁幸『マングローブ生態系探検図鑑』偕成社,2017,80p.参照はp.14.
③エドワード・パーカー『地球をささえる熱帯雨林1』すずき出版,2003,48p.参照はp.7.
④渡辺一夫『沖縄まるごと大百科1』ポプラ社,2005,47p.参照はp.22.
⑤『なぜ?どうして?科学のお話 6年生』学研教育出版,2010,207p.参照はp.67-71.
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①横塚眞己人『西表島のマングローブ』福音館書店,2007,39p.参照はp.24.
- キーワード
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- マングローブ
- 生態
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2019092018000008061
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 高校生, 中学生, 小学生(高学年)
- 登録番号
- 1000270342