①『イラストでわかるネコ学大図鑑』
P.118-119 「ネコには自分の縄張りに自分のにおいをつける、“マーキング”の習性があります。顎や頬、肉球にある臭腺から自分のにおいを出し、縄張りを主張するのです。臭腺からのにおいは人間にはほとんどわかりませんが、スプレーと呼ばれる尿のマーキングは強烈なにおいを発します。去勢していない雄に多く、去勢によって解消されることがほとんどですが、ストレスが原因で頻発することも。」と書かれており、マーキングのポイントについても掲載されている。そこには「スプレーの効力は24時間程度と言われています」との記述がある。
②『ねこの事典』
P.25 「おしっこ」の項には、ねこのおしっこの特徴について書かれており、スプレーについての記載もある。また、「おしっこを出すときの姿勢の違い」について図を用いて説明されており、スプレーの時は、「後ろ足を立てたまま、おしっこを出す」とある。
P.90 「スプレー」の項には、特徴や目的が説明されている。
③『ネコの心理学』
P.190-191 スプレー行為を行う原因について説明されている。また、対処法として「ストレスを減らす」「トイレシートをはる」とともに、去勢・避妊手術についても書かれている。
P194-195 「去勢しているのにあちこちに排泄する」場合、「トイレ環境の問題や病気の可能性が」あると書かれている。
④『ネコの気持ちがわかる89の秘訣』
P.48-49 「未去勢のオスネコの尿には、フェリニンと呼ばれるフェロモンの前駆体(原料)物質が含まれて」いて、強烈なにおいを放つ原因であることが書かれている。また、「飼いネコが去勢・避妊手術をしているにもかかわらず、家の中で尿スプレーをすること」があるとして、対処法が説明されている。
⑤『ネコ学入門』
P220-223 スプレー行為を行う場所や時期とその理由について書かれている。また、「猫が尿スプレーをした場所は、酵素入り洗剤を溶かしたぬるま湯でよく洗い、その後、消毒用アルコールなどで軽く拭いて脂肪性の沈着物を取り除く。その部屋に猫を再び入れるのは、その箇所が完全に乾いてからにして、目を離さないようにする。」など対処法について説明されている。
⑥『猫が幸せならばそれでいい』
P.82-85 「スプレー行動は、「ラブレター」を書いている場合が多い」とあり、フェロモン入りおしっこによって雄と雌がコミュニケーションをとっているようだと説明がある。また、「もし不妊手術をしてもスプレー行動を続けている場合は、腎臓や膀胱に問題がある可能性」や「ストレス」が考えられ、解決策を試しても、「問題が改善されない場合、脳の機能障害がある可能性もあります。赤ちゃんのときの環境や遺伝的な問題、なんらかのストレスから人同様にちょっと精神的に疲れてしまっている可能性もあります。」と書かれている。