レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/10/24
- 登録日時
- 2021/11/27 00:30
- 更新日時
- 2021/11/27 00:30
- 管理番号
- 6001052454
- 質問
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解決
犬がチョコレート中毒になる理由が知りたい。
- 回答
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チョコレートにはテオブロミンという毒素が含まれており、犬はテオブロミンを代謝する能力が低いため、食べると中毒を引き起こします。
以下の資料に記述がありました。
・『ビジュアルマスター最新くわしい犬学:見てわかる・読んで身につく犬の基礎科学』(くわしい犬学編集委員会/編 誠文堂新光社 2011.11)
p.104「犬に有害となる食物」
「チョコレート(カカオ)」の項目に、「もっとも代表的な中毒食物です。チョコレートだけでなく、ココアなども同じ中毒症状があらわれます。これは、成分であるカカオに含まれるテオブロミンが原因です。テオブロミンとは、カカオの香り成分のひとつで、カカオ含有量の高いチョコレートほど犬には危険となります。」という記述があります。
・『イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科:イヌ・ネコからフェレット・ウサギ・ハムスター・小鳥・カメまで』
(山根義久/監修 パイインターナショナル 2012.11)
p.78「イヌに食べさせてはいけないもの」に「チョコレート(→621頁)はテオブロミンという毒素が含まれています。チョコレートの種類によっては含有量が少ないものもありますが、基本的には避けた方がよいでしょう。」という記述があります。
p.621-622「食べ物による中毒」に「チョコレート中毒は、チョコレートに含まれるテオブロミンという化合物により引き起こされる中毒です。テオブロミンはカフェインやテオフィリンの仲間の物質です。(中略)通常、体の中でのテオブロミンの半減期は、ヒトでは6時間ですが、イヌでは17.5時間と長時間です。そのため、イヌにはこの中毒が発生しやすくなっています。」(p.622)という記述があります。
・『毒があるのになぜ食べられるのか(PHP新書)』(船山信次/著 PHP研究所 2015.2)
p.159-160「第3章 食べ物が毒になるとき 3 食べ物の摂取の誤りによって毒になる事例 犬にチョコレート」に「ココアにはカフェイン類のうちテオブロミンをとくに多く含みます。同じカカオを原料とするチョコレートも同様です。テオブロミンはヒトにとってはさほどの毒性はないのですが、犬はテオブロミンを代謝する能力が低く、ヒトでは問題のない量のテオブロミンでも中毒を起こし、場合によっては死に至る場合もあります。」という記述があります。
[事例作成日:2021年10月24日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 家畜.畜産動物.愛玩動物 (645 10版)
- 参考資料
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- ビジュアルマスター最新くわしい犬学 くわしい犬学編集委員会∥編 誠文堂新光社 2011.11 (104)
- イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科 改訂版 山根/義久∥監修 パイインターナショナル 2012.11 (78,621-622)
- 毒があるのになぜ食べられるのか 船山/信次‖著 PHP研究所 2015.2 (159-160)
- キーワード
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- 犬(イヌ)
- チョコレート(チョコレート)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000308085