レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2021/01/09 13:57
- 更新日時
- 2021/01/09 16:41
- 管理番号
- 2020-事例08
- 質問
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解決
100 年ほど前に北海道で起きたヒグマの事件を題材にした小説が読みたい。また、クマの事件を扱った資料があれば、併せて知りたい。
- 回答
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吉村昭氏の『羆嵐(くまあらし)』という作品である。また、小説の題材となった事件は「三毛別(さんけべつ)ヒグマ事件」と呼ばれるもので、死者8 名という世界的に見ても獣害史上最悪の事件として知られるものであった。この事件を扱った資料については、『慟哭の谷 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件』など、事件を調査しまとめた元北海道林務官の木村盛武氏の著書が詳しく、こちらを紹介した。ちなみに吉村氏は『羆嵐』を執筆するにあたって、木村氏や当時三毛別に在郷していた人々への取材を事前に行ったという。(「三毛別ヒグマ事件」を知ったきっかけは、講演で北海道を訪れた際に地元の記者に教えてもらったとのこと)
- 回答プロセス
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オンラインデータベース「ジャパンナレッジ」にて「ヒグマ」「事件」をキーワードに検索したところ「三毛別羆事件」であることがわかった。事件を題材にした小説については吉村昭氏の『羆嵐』であると記載があった。『羆嵐』は、仙台市図書館では、新潮社の文庫本と『吉村昭自選作品集 第11 巻』に収録のもので所蔵があった。また文庫本の解説にて小説の題材となった事件が「三毛別ヒグマ事件」で間違いないことを確認した。その他のクマの事件を扱った資料については、事件名の他に「熊」「事件」などを手掛かりに蔵書検索システムで検索したところ数件見つかり、これを回答とした。
- 事前調査事項
- NDC
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- 家畜.畜産動物.愛玩動物 (645 10版)
- 哺乳類 (489 10版)
- 小説.物語 (913 9版)
- 参考資料
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- 『羆嵐』 吉村 昭/著 新潮社 2013 年
- 『吉村昭自選作品集 第11 巻』 吉村 昭/著 新潮社 1991 年
- 『慟哭の谷 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件』 木村 盛武/著 文藝春秋 2015 年
- 『ヒグマそこが知りたい 理解と予防のための10 章』 木村 盛武/著 共同文化社 2001 年
- 『クマが襲ってきた』秋田魁新報社/編 秋田魁新報社 2016 年
- 『人狩り熊 十和利山熊襲撃事件』 米田 一彦/著 つり人社 2018 年
- 『人を襲うクマ 遭遇事例とその生態』 羽根田 治/著 山と渓谷社 2017 年
- 『熊!に出会った 襲われた 1、2巻』つり人社書籍編集部/編 つり人社 2016 年、2017 年
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■オンラインデータベース
「ジャパンナレッジ」 (総合辞典・事典データベース)
- キーワード
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- ヒグマ
- 事件
- 吉村昭
- 獣害
- 北海道
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000292116