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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
横浜市中央図書館 (2210008)管理番号
(Control number)
横浜市中央2585
事例作成日
(Creation date)
2018年08月22日登録日時
(Registration date)
2020年03月26日 17時42分更新日時
(Last update)
2020年03月26日 18時09分
質問
(Question)
 横浜同伸会社(明治14(1881)年設立 生糸貿易商)について、概要が知りたい。
回答
(Answer)
 横浜同伸会社(以下、同伸会社)は、明治13(1880)年12月(「10月」となっている資料
もあり)に富岡製糸場の第3、5代所長を務めた速水堅曹(はやみ けんそう)が、同志ら
と共に創業した日本で初めての生糸直輸出専門商社です。
 初代社長を速水堅曹、副社長を高木三郎、取締役を星野長太郎が務め、創業から5年後の
明治18(1885)年にはそれまでの合資会社から株式会社へと転向し、さらに明治31(1898)年
には再び合資会社に戻ったようです。
 以下、調査した資料をご紹介します。

1 図書
 (1) 『横浜近代史総合年表』 松信太助/編 有隣堂 1989.12
    巻末の索引で「同伸会社」を調べると、11の項目があります。
    1880(明治13)年1月 同伸会社設立(生糸直輸出商社)
    1880(明治13)年12月15日 地方生糸製造人からなる同伸会社、
      尾上町6丁目に開業(社長速水堅曹)
    などが記載されています。
    各事項は出典も分かるようになっているので、出典に当たることで、
    更に調べることもできます。

 (2) 『開港と生糸貿易 下巻』 藤本実也/著 開港と生糸貿易刊行会 1939
    第十三章 邦人の生絲輸出業 第二節 邦人生絲輸出業の勃興
    p.492~502 一 同伸会社
    同伸会設立の経緯が書かれているほか、「同伸会社設立ノ主意」、明治43(1910)年
   3月の決算報告などを見ることができます。また、同伸会社の最初の建物の写真も
   掲載されています。
   国立国会図書館デジタルコレクション図書館送信サービスでご覧いただけます。
    https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1266239
    また、名著出版より、1987年に復刻版、2018年に新装版も刊行されています。

 (3) 『横浜市史 第3巻 上』 横浜市/編集 横浜市 1961.3
    第二編 生糸・茶貿易の展開 第三章 直輸出の展開 
    第二節 貿易商社の海外進出 一 商社の創業
    p.645~647 同伸会社
    設立の経緯や、主な役員などが記されています。
    註によると、主に上記(2)が参考文献となっていることが分かります。

    索引を参照すると、他にも同伸会社に関連する記述を見つけることができます。
    
 (4) 『横浜開港五十年史 下』 横浜商業会議所/編 名著出版 1973
    p.545~546 「同伸合資會社の生絲直輸」の項に「同伸會社は明治十三年十二月
   製絲團結同伸會社の名を以て横濱に設立せらる、(中略)生絲専門の直輸會社として
   は、他に見るべき者なかりし(中略)頭取には速水堅曹、副頭取に高木三郎(中略)
   米、佛の要地に支店を設け後資金を増加し、著著其の目的を遂行したる」とあります。
   変遷については「(明治)三十一年には組織を一変して合資會社と為し、社長には従
   前より引續き高木三郎之れに当り、今は一箇年二百萬圓以上の直輸を営むに至れり」
   とあります。

   横浜市立図書館デジタルアーカイブ「都市横浜の記憶」で閲覧できます。
    https://www.lib.city.yokohama.lg.jp/Archive/DTRP0320?SHIRYO_ID=2058

 (5) 『絹の国を創った人々 日本近代化の原点・富岡製糸場』 志村和次郎/著
    上毛新聞社事業局出版部 2014.7
    p.124~126「富岡製糸上の民営化」内に初代社長・速水堅曹の功績、および同伸会
    社発足の契機について、また明治18(1885)年にこれまでの合資会社から株式会社
    に転向した事などについて書かれています。

 (6) 『高木三郎翁小伝』 高木正義/編 高木事務所 1910.3
    p.63~72「第六 同伸会社の創立」
    p.67~「第七 生絲荷預所事件」ほか
    p.75~「同伸会社の成績」

 (7) 『生糸直輸出奨励法の研究 星野長太郎と同法制定運動の展開』 富澤一弘/著
    日本経済評論社 2002.10
    (三) 生糸直輸出商社の誕生
    p.111~横浜同伸会社の創業に関する解説があります。
    p.129~140「第一節 御用外国荷為替廃止と横浜同伸会社」として同社の経営危機
    に関する記述があります。

 (8) 『富岡製糸場事典 シルクカントリー双書』
    富岡製糸場世界遺産伝道師協会/〔著〕 上毛新聞社 2011.11
    p.140~141「人物編 速水堅曹」の項に「同年(明治13年)10月、横浜で同志と
    共に設立した輸出専門会社「同伸社」の頭取となり、富岡製糸場の生糸をフランス
    に輸出しました。」との記述があります。

2 インターネット検索
  検索エンジンGoogleにて「横浜 同伸会社」で検索したところ、下記のWebサイトが
 見つかりました。
  「日本ではじめて器械製糸所をつくった男 速水堅曹研究会~幕末から明治を生きた
 堅曹に学ぶ~」
    http://hayamikensou-kenkyukai.com
  「速水堅曹について」に同伸会社に関する記述があります。 
  「どんな人物?」には、速水氏が「生糸の直輸出商社「同伸会社」の頭取」
 であったことが書かれています。
  年表には「明治13年12.15 生糸直輸出会社「同伸会社」横浜尾上町6丁目にて
 創業頭取となる」とあり、明治14(1881)年4月にフランスのリヨンに出店するために渡
 仏したことや、同年5月に米国支店を定めたことが書かれています。

※インターネット情報の最終確認日は令和2年3月10日です。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
蚕糸業史.事情  (632 8版)
関東地方  (213 8版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000279600解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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