レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年08月05日
- 登録日時
- 2021/08/20 15:59
- 更新日時
- 2021/09/18 12:10
- 管理番号
- 相-210007
- 質問
-
解決
江戸時代の金魚の養殖法を知りたいです。(池造り、餌、選別法など)
- 回答
-
『金魚と日本人』 鈴木克美著 講談社 2019 によると、
p67 「わが国最初の金魚飼育の手引書といわれる安達喜之『金魚養玩草』」
p5 「江戸時代中期、寛永元年(1748)の安達喜之『金魚養玩草』はロングセラーになった」
とあります。
ここで紹介されている『金魚養玩草』は、以下の資料に翻刻が収録されています。
『雑芸叢書 第1』国書刊行会編 国書刊行会 1915 p264~272
この資料では、金魚の良し悪しの見分け方や子の産ませ方、餌のやり方や作り方、水の替え方などが掲載されています。
この資料は国会図書館のデジタルコレクションで直接見ることができます。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/945792/134
また、同著者が書いた、金魚の飼育に関する続巻として『金魚秘訣録』というものがあり、この資料も国会図書館のデジタルコレクションに掲載がありましたのでご紹介いたします。
こちらは金魚の中でも特にらんちゅうの育て方について掲載されています。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2506254
こちらについては、図書館送信参加館でのみご利用いただける資料となっております。
『和漢三才図会 7巻』寺島良安著 平凡社 1987
江戸時代中期(1712)に編纂された百科事典の、口語訳です。
p138~140に金魚の項目があり、養殖法や選別法についても記述がありました。
『築山庭造伝 前編(解説)』上原敬二編 加島書店 1965
こちらは江戸時代中期(1735)刊行の庭園書の翻刻です。
p39に「たたき土の泉水に魚を育つる事」「金魚を養ふ法」の項目があります。その他のページでも当時の池造りについて知ることができるかと思います。
こちらは国会図書館のデジタルコレクションの図書館送信参加館で閲覧することができます。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2506008
また、原著の大正七年の版はインターネットから閲覧可能です。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1172953/30
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1172953/31
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 造園 (629)
- 水産増殖.養殖業 (666)
- 参考資料
-
-
鈴木克美 [著] , 鈴木, 克美, 1934-. 金魚と日本人. 講談社, 2019. (講談社学術文庫 ; 2576)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I029845169-00 , ISBN 9784065168820 -
国書刊行会/編. 雑芸叢書 第1. 國書刊行曾, 1915.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I013695736-00 -
寺島良安 [著] , 島田勇雄 [ほか]訳注 , 寺島, 良安, 江戸中期 , 島田, 勇雄, 1911-1990. 和漢三才図会 7. 平凡社, 1987. (東洋文庫 ; 471)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001872311-00 , ISBN 4582804713 -
上原敬二 編 , 上原, 敬二. 築山庭造伝 前編. 加島書店, 1965.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I060225692-00
-
鈴木克美 [著] , 鈴木, 克美, 1934-. 金魚と日本人. 講談社, 2019. (講談社学術文庫 ; 2576)
- キーワード
-
- 金魚
- 日本--風俗・習慣--歴史--江戸時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000303393