レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/10/14
- 登録日時
- 2021/11/03 00:30
- 更新日時
- 2021/11/03 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-210130
- 質問
-
解決
児玉 幸多『近世農民生活史』 吉川弘文館, 1957【611.9/コ2】
「第一章 序論」の項(p.8)において,
「仙台藩では貞享元年(一六八四)に,在々で売ることを禁止する品目を規定しているが,(後略)」と記載があるが,この規定の原本,あるいは翻刻した資料の所蔵があるか。
- 回答
-
1 該当箇所の法令の翻刻について
下記資料に翻刻全文が掲載されています。
資料1 仙台市史編さん委員会編『仙台市史 資料編4』 仙台市, 2000【K225/セ1-13/13A】
「1 藩の村落政策」-「1 藩政前期の村落制度」-「1 寛永15年~元禄6年 : 仙台御郡方式目〔郡村支配の規定〕」の項
pp.51-52「御領内へ被相入諸商売物之内在々被相留物之覚」
資料2 近世村落研究会編『仙台藩農政の研究』 丸善, 1958【K612/キ1】
「資料編」-「第二部 仙台農政に関する法令」-「仙国御郡方式目」の項
pp.287-288「御領内へ被相入諸商売物之内、在々被相留物之覚」
2 「仙国御郡方式目」の原本について
下記資料に解説があります。なお当館に原本の所蔵はありませんでした。
再掲資料1 仙台市史編さん委員会編『仙台市史 資料編4』 仙台市, 2000【K225/セ1-13/13A】
「解説」-「解題」-「仙国御郡方式目」の項
pp.583-584「仙台藩の前期における村落政策に関する法令類をまとめたもので,藩政時代後期のものをまとめた『四冊留』(『宮城県史』31に収録)と並んで,仙台藩村落制度の基本史料といえるものである。(中略)今回の活字化にあたっては,「農政本」及び宮城県史筆写本のいずれについても原本を確認できなかったため,「林制史本」を底本とした。(後略)」
再掲資料2 近世村落研究会編『仙台藩農政の研究』 丸善, 1958【K612/キ1】
「資料編」-「解説」-「仙国御郡方式目」の項
pp.204-206「本書はもと農林省に架蔵されていたもので,原本は戦災により焼失したらしいが,幸い日本林制史調査資料仙台藩第三四号(徳川林政史研究所蔵)に所収されていたので,この謄写本によつて収録した。(宮城県史編纂委員会の資料目録によると白石市の片倉信光氏も一本を所蔵している。)
本書の内容は仙台藩の郡村支配に関する法令を集録したもので,寛永十五年三月七日の御物成方から,元禄六年三月二十六日の弐才馬御式目追加まで,四十カ条にわたる藩から郡奉行衆への仰渡が,年代順に収められている。(後略)」
なお,「日本林制史調査資料仙台藩第三四号(徳川林政史研究所蔵)」については,当館に原本の所蔵はありませんが,マイクロフィルムの所蔵があります。
資料3 徳川林政史研究所編『日本林制史調査資料 仙台藩 17』 雄松堂フィルム出版, 1970【K651/ト/17M】
また,「日本林制史調査資料」について下記資料に記述がありました。
資料4 徳川林政史研究所編『日本林制史調査資料総目録』 雄松堂書店, 1971【651.2/ト1】
序「日本林制史調査資料は,農林省山林局が「日本林制史資料」(全三十巻)を編纂刊行するに當り,わが國林制の沿革に關する史料を,全國にわたって採訪調査した際の一大成果である。この調査事業は,關東大震災直後の大正十三年から昭和九年までの十餘年間繼續して施行されたもので,(中略)東京大學圖書館と徳川林政史研究所とに大切に保存されている。」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 農業史.事情 (612 9版)
- 参考資料
-
- 仙台市史編さん委員会/編. 仙台市史 資料編4. 仙台市, 2000.3【K225/セ1-13/ウ13A】:
- 近世村落研究会/編. 仙台藩農政の研究. 丸善, 1958【K612/キ1】:287-
- 徳川林政史研究所/編. 日本林制史調査資料 仙台藩 17. 雄松堂フィルム出版, 1970【K651/ト/17M】:
- 徳川林政史研究所/編輯. 日本林制史調査資料総目録. 雄松堂書店, 1971【651.2/ト1】:
- 児玉 幸多/著. 近世農民生活史. 吉川弘文館, 1957.10【611.9/コ2】:8
- キーワード
-
- 仙台藩--農業政策
- 宮城県--農政史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000307053