レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020-01-06
- 登録日時
- 2020/01/06 14:00
- 更新日時
- 2022/06/07 12:40
- 管理番号
- 2019-108
- 質問
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解決
ドギーバッグ、又は、30・10運動を実施して、どのくらい食品廃棄が減ったのか記述のある資料はないか。
- 回答
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下記資料に記述がありました。
国際ホテルグループHP「2009年度環境活動レポート」https://kokusai-hotels.com/shinyokohamakokusai/about/csr.html [参照:2019-12-11]
全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会「飲食店等の食品ロス削減のための好事例集」
詳細は回答プロセスをご確認下さい。
- 回答プロセス
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1.ドギーバッグについて辞書を確認
本学契約データベースJapanKnowledge Lib
キーワード:ドギーバッグ
「ドギーバッグ」[新語流行語]
doggy bag
飲食店で食べ残した料理を持ち帰るための専用容器。欧米で、犬の餌にするという名目で料理を持ち帰っていたことから、こう呼ばれ始めたといわれている。(中略)残飯廃棄量が世界第1位といわれる日本だが、食べ残しの持ち帰りサービスを実施するレストランも登場するなど、欧米諸国に倣って「持ち帰り文化」が徐々に広まってきている。
"「ドギーバッグ」[新語流行語]", 情報・知識 imidas 2018, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com [参照 2019-12-11]
2.30・10運動について辞書を確認
本学契約データベースJapanKnowledge Lib
キーワード:30・10運動
条件:全文検索
サルベージ料理[食生活]
余った食材を新たなメニューで使い切るための料理。日本中で食べられるのに廃棄される食品は、年間600万トン以上に上る。これらは食品ロスと呼ばれ300万トンが家庭から、300万トンが外食産業や小売業から廃棄されている(農林水産省調べ)。(中略)食品ロスを減らす運動としては、松本市からはじまった30・10運動(さんまる・いちまる運動)が広がりをみせている。宴会の開始から30分間、閉宴前の10分間は、食事に集中して食べ残しを減らそうという運動である。
[田島眞]
"サルベージ料理[食生活]", 情報・知識 imidas 2018, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com [参照 2019-12-11]
2.事前調査事項を確認
小林富雄著『食品ロスの経済学』 (農林統計出版, 2015)
p.85「国際ホテルグループでは、2009年11月から「ドギーバッグサービス」を開始」
p.86「これは実施前に比べて21パーセントの廃棄物減量となった」
p.86注釈「国際ホテルグループ『2009年度環境レポート』〈https://khgrp.co.jp/iso/2009.pdf〉(2013年8月アクセス)。『2011年度環境活動レポート』によれば、その後2010年度のボックス利用数は4,395個、2011年度は3,907個となっている。」とあり。
(1)国際ホテルグループのHP(https://kokusai-hotels.com/shinyokohamakokusai/about/csr.html)に「2009年度環境活動レポート」のリンクバナーあり。(https://khgrp.co.jp/iso/2009.pdf)[参照:2019-12-11]
→現在は見ることができない。
(2)Internet ArchivesのWayBack Machine(https://archive.org/web/)で過去のページを検索
キーワード:https://khgrp.co.jp/iso/2009.pdf
→2010.12.5のページで閲覧可。「2009年11月~2010年3月累計ドギーバッグ実施量」のグラフあり。[参照:2019-12-11]
→『2011年度環境活動レポート』は見つからず。
3.松本市のHP(https://www.city.matsumoto.nagano.jp/)を確認
サイト内検索
キーワード:30・10運動
残さず食べよう!30・10(さんまる いちまる)運動
(https://www.city.matsumoto.nagano.jp/smph/shisei/kankyojoho/haikibutu/syokuhin_loss/3010unndou.html)
→概要や取り組み内容についての記述はあるが、実施効果についての記述はなし。[参照:2019-12-11]
同HP内に「全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会」のリンクあり。(http://info.pref.fukui.lg.jp/junkan/tabekiri/network/)
「おいしい食べ物を適量で残さず食べきる運動」の趣旨に賛同する普通地方公共団体により、広く全国で食べきり運動等を推進し、以て3Rを推進すると共に、食品ロスを削減することを目的として設立された自治体間のネットワークです。」とあり。
→「活動の記録」に「令和元年10月更新 飲食店等の食品ロス削減のための好事例集」あり。
→全国の飲食店によるレポートがあり、その中のいくつかに「ドギーバッグ」「30・10運動」の実施内容や、効果について記述あり。[参照:2019-12-11]
4.本学契約の新聞データベースを検索
キーワード:ドギーバッグ、30・10運動
・聞蔵ビジュアルⅡ(朝日新聞)
・毎索(毎日新聞)
・ヨミダス歴史館(読売新聞)
・日経テレコン(日本経済新聞社)
→ドギーバッグ、又は30・10運動の概要や取り組みについての記事は多数あり。実施効果についての記述はなし。多くの記事に「ドギーバッグ普及委員会」の記述があった。
小林未来「食べ残し「持ち帰り」を文化に ファミレス、ルール整え容器提供」(『朝日新聞』2019年11月04日, 朝刊, 生活1, 25頁)
「09年発足の市民団体「ドギーバッグ普及委員会」は、当時広まりつつあった買い物にマイバッグを持参しようという運動を参考に、丸洗いできて繰り返し使えるプラスチック容器を開発。」とあり。
5.ドギーバッグ普及委員会のHP(https://www.doggybag-japan.com/)を確認
→ドギーバッグの認知調査など、普及にむけての内容はあり。実施効果についての記述はなし。[参照:2019-12-11]
- 事前調査事項
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小林富雄著『食品ロスの経済学』(農林統計出版, 2015.5)に、国際ホテルグループのドギーバッグの実施効果について言及があった。国際ホテルグループのHP上にそのレポートのリンクバナーはあるが、現在は見ることができない。
- NDC
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- 農業経済・行政・経営 (611 10版)
- 参考資料
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- "「ドギーバッグ」[新語流行語]", 情報・知識 imidas 2018, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2019-12-11)
- "サルベージ料理[食生活]", 情報・知識 imidas 2018, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2019-12-11)
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小林富雄 著 , 小林, 富雄. 食品ロスの経済学. 農林統計出版, 2015.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026373318-00 , ISBN 9784897323220 (NCID:BB18681918) - 国際ホテルグループHP(https://kokusai-hotels.com/shinyokohamakokusai/about/csr.html (参照:2019-12-11)
- 長野県松本市HP(https://www.city.matsumoto.nagano.jp/) (参照:2019-12-11)
- 全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会HP(http://info.pref.fukui.lg.jp/junkan/tabekiri/network/) (参照:2019-12-11)
- 小林未来「食べ残し「持ち帰り」を文化に ファミレス、ルール整え容器提供」(『朝日新聞』2019年11月04日, 朝刊, 生活1, 25頁.聞蔵ビジュアル, [参照:2019-12-11])
- ドギーバッグ普及委員会HP(https://www.doggybag-japan.com/) (参照:2019-12-11)
- キーワード
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- ドギーバッグ
- 30・10運動
- 食品ロス
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 食品
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000272151