レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/06/01
- 登録日時
- 2013/03/22 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:35
- 管理番号
- M13020914065594
- 質問
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大日本勧業博覧会について知りたい。
- 回答
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①『岡山県史 第11巻 近代2』によると、大日本勧業博覧会は、岡山市制四十年にあたり、市の主催で行われた博覧会であることがわかる。昭和3年(1928)3月20日から5月18日まで、第一会場・練兵場、第二会場・東山地帯、第三会場・鹿田地帯において行われた。会場には、本館、別館、日本館、発明機械館、飛行機館、御大礼館、子供の国、北海道館、台湾館、朝鮮館、満蒙館、水族館(以上第一会場)、美術館・教育館・参考館(第二会場)、衛生館・社会館(第三会場)など100を数える特設館が、様々の様式で建てられ、多くの高い塔や城のような建物は入場者をおどろかせたという。総経費740,3000円といわれ、全国各地から数十万点の生産品が出品された。総入場者数は、約1,330,000人で、当時の岡山県の人口を超えたという。
②『岡山市主催大日本勧業博覧会誌』は、上記の出典と思われる資料である。上記のような博覧会の概略だけではなく、開会以前に行ったスタッフの募集や予算編成、ポスターや絵葉書などによる宣伝、出品の勧誘、会場選定、開会以後の交通事情、会場内の設備、会場の写真、出品目録、各特設館の内容、日別入場者数、審査褒賞、残務整理などについて、幅広く記載されている。なお、出品点数については「思料の外に出でん」となっており、①と記述の仕方が違う。
③『岡山市史 第6巻』にも①と同様の記述があったが、「出品点数実ニ八萬数千点ニ達シタル」となっており、①と数が違う。
④開催当日である昭和3年(1928)3月20日の山陽新報(朝刊)では、2面から8面までの間に博覧会の開場式や博覧会を祝す記事を多数掲載すると同時に、数々の建物の写真や会場の地図なども掲載している。見出しにも「岡山市空前の大事業」と記述している。
⑤当時の博覧会の絵葉書には、会場や展示の様子の写真や絵が掲載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 団体 (606 9版)
- 参考資料
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①岡山県史編纂委員会編『岡山県史 第11巻 近代2』岡山 岡山県,1987年,17,719,9p.参照はp639-640.
②岡山市勧業課編『岡山市主催大日本勧業博覧会誌』岡山 岡山市勧業課,1929年,225,576,12p.
③岡山市役所編『岡山市史 第6巻』明治文献,1975年,p3927‐4974.参照はp4085-4088.
④『山陽新報』1928年3月20日朝刊第2-8面.
⑤-1『岡山市主催大日本勧業博覧会記念絵葉書』(全8枚)大日本勧業博覧会協賛会,[発行年不明].
⑤-2『大日本勧業博覧会絵葉書』(全16枚)大日本勧業博覧会協賛会,[発行年不明].
⑤-3『岡山市主催大日本勧業博覧会絵葉書』(全3枚)[発行所不明],[発行年不明].
⑤-4『〔岡山市主催大日本勧業博覧会〕記念絵葉書』(全10枚)大日本勧業博覧会協賛会,[発行年不明].
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①岡山県史編纂委員会編『岡山県史 第11巻 近代2』岡山 岡山県,1987年,17,719,9p.参照はp639-640.
- キーワード
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- 博覧会
- 大日本勧業博覧会
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2013020914021365594
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000129306