レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20050622
- 登録日時
- 2005/12/01 02:11
- 更新日時
- 2021/01/05 11:09
- 管理番号
- C2005F0491
- 質問
-
解決
明治40年の東京勧業博覧会に鹿児島県から出品されたものはどういうものか。
- 回答
-
(【 】内は当館請求記号)
ご照会の件につきまして、まず『東京勧業博覧会事務報告』(東京府 1909 【YDM42177】マイクロフィッシュ)を確認しましたところ、出品府県別表というものがあり、127ページ(35コマ目)に鹿児島県の記載がありました。ただし、出品物についての紹介は無く、出品人数と出品数のみの記述で、それぞれ12人、52点でした。
次に『東京勧業博覧会実記』(高木栄吉、清宮秀之助編 重宝新聞社 1907 【YDM42176】 マイクロフィッシュ)を確認しましたところ、出品項目ごとに出品物と出品人の記載がありましたので、列記いたします。
〇第九類(各種学術及體操に関する標本、器具、器械、模型、図書類)
・ 三角定規 外4点 1/5枚目の24コマ目
〇第八十二類(陶器)
・薩摩焼香爐 外1点 2/5枚目の4コマ目
・全盛透戸爐 2/5枚目の5コマ目
〇第九十五類(漆器・蒔絵品)
・琉球漆器 外4点 2/5枚目の14コマ目
〇第九十九類(指物、木具、建具、彫物等)
・竹製花生 外3点 3/5枚目の10コマ目
〇第百九類(織物)
・大島紬 外4点
・大島紬済 外4点 3/5枚目の36コマ目
・大島紬 外1点
(出品人が別のため別立てになっています)
『東京勧業博覧会事務報告』に記載されていた数と一致しませんが、『東京勧業博覧会実記』に記載されていた、出品者が鹿児島県のものは以上でした。
また、『東京勧業博覧会案内』(秋谷梅之助編 精行社出版部 1907 【YDM42173】 マイクロフィッシュ)を確認したところ、飲食館の項目に日本中の名産を集めたとの記述があり、その中に薩摩の泡盛も記載されていました。(45-46コマ目)
なお、次の資料も確認しましたが、県別の出品物につきましては確認できませんでした。
・『東京勧業博覧会案内』(小田青畔著 広文堂 1907 【YDM42174】 マイクロフィッシュ)
・『東京勧業博覧会案内』(東京市市史編集係編 裳華房 1907 【YDM42175】 マイクロフィッシュ)
・『明治前期産業発達史資料』(勧業博覧会資料 213-226、236巻 明治文献資料刊行会 1976 【DC51-13】)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
明治40年・・・郷土の新聞、および県の統計書(勧業年報)
- NDC
-
- 団体 (606 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 博覧会
- 鹿児島
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000025133