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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000225960
提供館
(Library)
山梨県立図書館 (2110005)管理番号
(Control number)
6000000516
事例作成日
(Creation date)
2000年12月21日登録日時
(Registration date)
2017年12月06日 17時43分更新日時
(Last update)
2017年12月06日 17時44分
質問
(Question)
昭和30年代にあった「富士山モグラ計画」について知りたい。
回答
(Answer)
富士山五合目と山頂を結ぶ富士山モグラケーブル計画は、1959(昭和34)年3月に山梨県が発表した。富士吉田市付近のインターチェンジ・富士山五合目間の専用自動車道から、乗り換えて山頂に輸送するもの。同年6月山梨県総合開発審議会で承認されたが、7月文化財保護委員会は不許可勧告を行った。1963(昭和38)年3月に定められた「富士北麓開発基本方針」には計画として富士登山鋼索地下鉄道があり、9月には事業案が県議会に提出されている。1967(昭和42)年5月には打ち切りとなった。
なお、山梨県の計画とは別に、富士急行による富士山トンネルケーブル構想が昭和38年に提出されている(1974(昭和49)年取り下げ)。
回答プロセス
(Answering process)
1.「山梨日日新聞縮刷版検索」で「富士山 モグラ」で検索。2004(平成16)年1月1日108面「時空の旅 山梨の国立公園 富士箱根伊豆国立公園」の年譜に、「モグラ・ケーブル案(富士登山輸送事業計画)」の県総合開発審議会の承認日、文化財保護委員会による不許可の勧告の日が記載されている。

2.『山梨県史』通史編6近現代2(山梨県 2006)の「富士北麓開発計画」に、1959(昭和34)年山梨県総合開発審議会に出された提案の一つが「富士登山輸送事業計画」とある。中央自動車道の富士吉田市付近のインターチェンジから専用自動車道とエレベータを設けて輸送しようとするもの。1963(昭和38)年に定められた「富士北麓開発基本方針」の各計画の一つに「富士登山鋼索地下鉄道」があり「いわゆるモグラケーブルと呼ばれたもの」と記されている。

3.『山梨県史』資料編15近現代2(山梨県 1999)に「富士登山輸送事業計画案」掲載。「富士北麓開発基本方針(抄)」があるが、「富士登山鋼索地下鉄道」の計画が見当たらない。巻末の解説から、昭和38年9月に県議会に提出され調査費がついたこと、1967(昭和42)年に計画が打ち切りになったことがわかる。

4.『富士北麓開発基本方針』(山梨県 1963)の「Ⅴ施設計画の概要」の「5.特殊施設」に「富士登山鋼索地下鉄道」あり。

5.『山梨県政百年史』下巻(山梨県 1975)、『山梨県政七十年誌』(山梨県 1962)に簡略な記述。『山梨県政七十年誌』巻末の年譜から、計画の発表日がわかる。

6.『富士山麓史』(富士急行 1977)に「富士山トンネルケーブル構想」があるが、富士急行によるもの(昭和38年申請、1974(昭和49)年取り下げ)で、県の計画とは別となる。

7.『山梨県民主議会史』第4巻(山梨県議会 1965)の「第2章 県内の事情」に「富士山有料道路とモグラケーブルの建設」があり、関連の議会も併せて見る。
第5巻(同 1968)で昭和38年9月の議会に「山梨県営富士登山鋼索地下鉄道事業を営む件」があるのを確認。

8.当時の知事である天野久に関する資料では『天野久の生涯』(天野久翁顕彰会 1973)、『躍進県政の展望』(天野久講演 内外情勢調査会 1964)に数行ふれた箇所がある。

9.図書から得られた情報をもとに、当時の「山梨日日新聞」記事を調査する。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
交通政策.行政.経営  (681 9版)
産業政策.行政.総合開発  (601 9版)
参考資料
(Reference materials)
山梨県/編集 , 山梨県. 山梨県史 通史編6. 山梨日日新聞社, 2006.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005561037-00  (p685-687)
山梨県. 山梨県政百年史 下巻. 山梨県, 1975.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001207109-00  (p65,73)
天野久の生涯. 天野久翁顕彰会, 1973.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001219303-00  (p337-338)
山梨県/編集 , 山梨県. 山梨県史 資料編15. 山梨日日新聞社, 1999.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005840986-00 , ISBN 4897108063 (p1421-1425,700-703)
山梨県/編 , 山梨県. 富士北麓開発基本方針. 山梨県, 1963.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I043125261-00  (p25)
天野 久/講演 , 天野‖久. 躍進県政の展望. 内外情勢調査会, 1964.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005563875-00  (p5,23)
山梨県議会事務局 編 , 山梨県議会. 山梨県民主議会史 第4巻. 山梨県議会, 1965.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001066205-00  (p28,40,282,307,353)
富士急行/編 , 富士急行. 富士山麓史. 富士急行, 1977.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005733008-00  (p157,641-642,841-843)
山梨県. 山梨県政七十年誌. 山梨県, 1962.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001041774-00  (p718-719,783,785,787)
山梨県議会事務局 編 , 山梨県議会. 山梨県民主議会史 第5巻. 山梨県議会, 1968.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001109342-00  (p86,88,508)
キーワード
(Keywords)
モグラケーブル
富士山
天野久
トンネルケーブル
富士登山鋼索地下鉄道
富士登山
富士スバルライン
富士山有料道路
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
「山梨日日新聞」
昭和34年3月26日5面「富士山モグラ・ケーブル 県・実現に取り組む」
昭和34年5月12日7面「どう出る「文化財保護委」富士山モグラ・ケーブル問題」
昭和34年6月11日7面「富士のモグラケーブル実現へ第一歩」
昭和34年7月24日1面「モグラケーブル好ましくない」
昭和34年7月25日1面「文化財保護委へ圧力 モグラ・ケーブル」
昭和34年7月26日2面「県政 ソロバンはじく知事」
昭和34年7月26日7面「“許可しない”「モグラ・ケーブル」へ文化財保護委」
昭和34年9月8日1面「モグラケーブルは一時保留」
昭和38年9月13日7面「富士山にもう一つモグラケーブル」
昭和38年9月26日1面「再開の県議会で一般質問」
昭和39年5月28日1面「スバルライン晴れてスタート」
昭和39年5月28日7面「佐田山もごきげん」
昭和42年5月15日1面「一応打ちきりか 富士山モグラケーブル計画」
昭和49年6月29日11面「モグラケーブル断念」
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000225960解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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