レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年5月19日
- 登録日時
- 2020/04/16 11:15
- 更新日時
- 2021/06/17 19:00
- 管理番号
- 埼熊-2020-062
- 質問
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解決
ヨーロッパ発祥の手芸である「ブリオン(ブリヨン)フラワー」について、歴史や成り立ち、ヨーロッパ等でどう扱われているかが知りたい。
- 回答
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下記の資料を紹介した。
1 図書
『ザルツブルガークラフト 木の実とブリヨンで飾るインテリア』(西京子著 日本ヴォーグ社 2002)
p56「ブリヨンとワイヤーのお話」の項に、「ザルツブルガークラフトはワイヤーをたくさん使うクラフトです。特にブリヨン(Bouillon)とよばれるほどける螺旋状の飾りワイヤーが大きな特徴です。もともと中世ヨーロッパ貴族の衣装の装飾に使われていました」とあり。
p88「ドイツ、オーストリア地方に古くから伝わる手工芸があります。木の実やスパイスなど自然の素材とブリヨンと呼ばれる飾りやワイヤーを使い、華やかな色彩のリースや壁飾りなどの室内装飾品つくり上げていくものです。」とあり。ブリヨンフラワーの作り方についても記述あり。
2 ウェブサイト
《創作意欲を取り戻してくれたブリオンフラワー》(https://halmek.co.jp/harutomo/67 ハルメク)
ブリオンフラワーの歴史について記述あり。
《スパイスの飾り花を作ろう》(http://www.keisen.ac.jp/extension/open-class/past-report/2006-spring/category-14/72.html 恵泉女学園大学)
木の実にブリヨンと呼ばれるワイヤーをあしらった装飾品について、「18世紀中ごろからドイツなどで作り始められ、主に教会の普及活動を助けるために、パンなどと一緒に売られていました。(中略)ブリヨンの種類は豊富にあり、古くからキリスト教の聖職者が祭礼の時などに着る衣服や装身具に、これを巧みに用いて模様を描いたそうです。」との記述あり。
- 回答プロセス
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1 NDC分類〈594〉の棚を確認する。
2 《Google》(https://www.google.co.jp/ Google)を〈ブリオンフラワー〉〈ブリヨン〉で検索する。
《ハーブとブリオンフラワー》(https://www.eco-green.jp/blog/herb-flower.html 株式会社エコ.グリーン設計)
ブリオンフラワーが「18世紀のオーストリア、チロル地方より生まれた伝統技法」を使った工芸品であるとの記述あり。
《スパイスの飾り花を作ろう》(http://www.keisen.ac.jp/extension/open-class/past-report/2006-spring/category-14/72.html 恵泉女学園大学)
木の実にブリヨンと呼ばれるワイヤーをあしらった装飾品について、「18世紀中ごろからドイツなどで作り始められ」たとの記述あり。
3 自館目録を〈ドイツ & 手工芸〉〈チロル〉で検索する。
4 《MAGAZINEPLUS》(日外アソシエーツ)を〈ブリオン〉〈ブリヨン〉〈bullion〉で検索する。
5 《国立国会図書館リサーチ・ナビ》(http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/ 国立国会図書館)を〈手芸〉で検索する。
《国立国会図書館レファレンス協同データベース》(http://crd.ndl.go.jp/reference/ 国立国会図書館)「「トロッケンデビンデ」の本がないか。」(島根県立図書館 https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000107318)
回答に「正しくは「トロッケンゲビンデ」といい(中略)ゲビンデは、木の実やスパイス、造花を多く用い、ブリヨン(金属製の飾りワイヤー)等を組み合わせ作る飾りのこと。」とあり。
6 5の情報から、自館目録を〈ゲビンデ〉で検索する。
7 《Googleブックス》(http://books.google.co.jp/ Google)を〈ブリヨンフラワー〉で検索する。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2018年5月19日。
〈その他調査済み資料〉
『近代エ芸運動とデザイン史』(デザイン史フォーラム編 思文闇出版 2008)
『ユーゲントシュティルからドイツエ作連盟へ 世紀転換期ドイツの美術工芸工房と教育』(針貝綾著 九州大学出版 2017)
『チロルからウィーンへ 旅のエッセイ』(新田次郎著 小学館 1997)
『チロル案内』(津田正夫著 暮しの手帖社 1980)
『手芸百科事典』(バメラ・クラバーン著 尾上恵美[ほか]訳 雄鶏社 1978)
『手芸の百科』(ジュディ・ブリテン著 文化出版局 1981)
『刺繍エンブロイダリー』(星合千重子著 文化出版局 1977)
『手芸文化ファッション大系』(文化服装学院編 文化服装学院教科書出版部 2004)
『ヨーロッパの手芸 その歴史と作品』(飯塚信雄著 グラフ社 1968)
- 事前調査事項
- NDC
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- 手芸 (594 9版)
- 工芸 (750 9版)
- 参考資料
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- 『ザルツブルガークラフト 木の実とブリヨンで飾るインテリア』(西京子著 日本ヴォーグ社 2002) , ISBN 978-4529037457
- キーワード
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- 手芸-ヨーロッパ-歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 手芸
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000280647