レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/06/16
- 登録日時
- 2021/12/29 00:31
- 更新日時
- 2024/03/30 00:42
- 管理番号
- M21061610515013
- 質問
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「禁酒法」が実施されていた国についてわかる資料がみたい。
- 回答
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①『酒』には、「? 禁酒法―アメリカにおける試みと挫折―」の章があり、「アメリカ合衆国においては、一九二〇年に禁酒法が制定され、以後一四年近くもの間、少なくともたてまえとしては禁酒が実施された。(中略)おそらく法的な強制によって禁酒を実施しようとしたのは、近代史上これが唯一の例ではないかと思う。」とあります。
②『世界のお酒とおもしろ文化』には、「歴史的にも、アメリカの禁酒法は厳しいもので、世界の歴史上、他に類例があまりありません。」とあり、禁酒法を実施したがうまくいかなかった国として、アイスランド、デンマーク、スウェーデン、フィンランド、中国、カナダなどの取り組みの記述があります。
③『酔っぱらいの歴史』「18 禁酒法」には、アメリカでの「禁酒法」についての歴史記述が中心である。加えて、「ロシアのウォッカ禁止令は禁酒法と五年間かぶっている。アイスランドではアルコール全面禁止令が一九一五年に導入されたのち、ワインと蒸留酒が一九三五年に、ビールが一九八九年に合法化された。フィンランドは一九一九年から三二年まで禁酒礼を敷いていた。ノルウェーは一九一七年から二七年まで蒸留酒を禁止していた。ニュージーランドでは、一九一九年に禁酒法についての国民投票が行われた。」とあります。
④『禁酒法 「酒のない社会」の実験』に、アメリカで実施された禁酒法について、制定までの流れ、「禁酒法」とは何か、人々の様子、廃止後の様子などその軌跡が記述されています。
⑤『酒が語るアメリカ裏面史』「第5章国家財政の健全化と「禁酒法」の成否」には、「禁酒法」が制定されるまでに実施された禁酒運動や活動についてまとめられ、「一九一九年、アメリカ合衆国憲法修正第一八条「禁酒法」が、賛成多数で可決された。実行は一年後に設定され、翌一九二〇年、アメリカは近代民主主義国家の中で初めてお酒を全面禁止した国となった。」とあります。
⑥『酒の話』には、日本についての記述があり、「わが国でもっとも古い禁酒令は、大化二年(六四六年)に農民の飲酒を禁じたのにはじまり、次いで天平年間に干ばつと疫病流行のため禁酒(七四六年と七五八年)したとある。」とあります。また、日本における禁酒令および酒造規制令が年表にまとめてあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 食品工業 (588 9版)
- 参考資料
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①林 健太郎『酒』 東京大学出版会,1979,308p. 参照はp.257-259.
②デュワイト・B.ヒース『世界のお酒とおもしろ文化 お国変われば、酒変わる』大阪 たる出版,2002,388p. 参照はp.59-63.
③マーク・フォーサイズ『酔っぱらいの歴史』 青土社,2019,260p. 参照はp.242.
④岡本勝『禁酒法 「酒のない社会」の実験』 講談社,1996,215p.
⑤グレン・サリバン『酒が語るアメリカ裏面史』 洋泉社,2015,183p. 参照はp.125.
⑥小泉武夫『酒の話』 講談社,1982,214p. 参照はp.38-40.
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①林 健太郎『酒』 東京大学出版会,1979,308p. 参照はp.257-259.
- キーワード
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- 禁酒法 禁酒令 禁酒運動 禁酒 酒造規制令 酒
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2021061610531815013
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000309738