レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年05月11日
- 登録日時
- 2021/09/08 15:10
- 更新日時
- 2022/02/10 14:58
- 管理番号
- KYUA-0023
- 質問
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解決
日本で最初の瓦斯燈(がすとう)及び、石炭油乾溜器械(かんりゅうきかい)、コークス炉について調査している。
薩摩藩尚古集成館(しょうこしゅうせいかん)へ安政4年の瓦斯燈絵図について尋ねたところ、九州大学に「石炭気燈略図(せきたんきとうりゃくず)」があると国立科学博物館から聞いたことがあると伺った。
1枚低解像度でその画像を入手しているが、原図を入手したい。
- 回答
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お問合せの「石炭気燈略図」は、九州大学附属図書館ではなく、【機関1】に所蔵の鉱山関連文書に含まれているものと思われます。
〇【機関1】データベース 記録資料
http://db.museum.kyushu-u.ac.jp/archives/
当該資料の利用につきましては、あらためて【機関1】へ直接お尋ねくださるようお願い申し上げます。
〇【機関1】アクセス(連絡先等)
http://www.museum.kyushu-u.ac.jp/access/index.html
- 回答プロセス
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・九大コレクションおよび九州大学図書館ウェブサイト内で「石炭気燈略図」で検索 → ヒットせず
・Googleで「石炭気燈略図 九州大学」で検索 → 検索結果は多数だが、該当しそうなものはなし
・Googleで「石炭気燈 九州大学」で検索 → wikipediaの「ガス灯」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%B9%E7%81%AF 最終確認2021/11/11)の記事が9番目にヒット
そのwikipediaの記事の中に「石炭気燈略図説 (江戸期と思われる石炭ガス化装置とそれにつながるガス灯の絵図)九州大学デジタルアーカイブ 」というリンクあり
※ただし、九州大学デジタルアーカイブは2014年で閉鎖しているため、リンク切れで詳細不明
・Wayback Machine(https://archive.org/web/ 最終確認2021/11/11)と WARP(https://warp.ndl.go.jp/ 最終確認2021/11/11)を駆使して、過去の九州大学デジタルアーカイブ(http://record.museum.kyushu-u.ac.jp/)を漁っていったところ、どうやら「石炭気燈略図説」は工学部<旧>採鉱学科旧蔵の「鉱山関連文書」に含まれており、「鉱山関連文書」は九州大学総合研究博物館へ移管されていることが判明
→「鉱山関連文書」の目録もWayback Machineで入手
●回答後も調査を行い、その結果を備考欄に記載しているので参照してください
- 事前調査事項
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利用者による事前調査
・亀井戸で島立甫が瓦斯燈を点灯したことや水戸反射炉で石炭油乾溜器械で瓦斯燈も使ったことは調査済み
・薩摩藩尚古集成館へ安政4年の瓦斯燈絵図について尋ねたところ、九州大学に「石炭気燈略図」があると国立科学博物館から聞いたことがあるとのこと
・茨城県那珂湊市文化財課から水戸反射炉で使われたコークス炉原絵図を入手済み(水戸の石炭油乾溜器械は武州足立郡川口村の村田利八が製作したと記述あり)
・幕末明治初期で煉瓦の陶芸窯図は皆無
- NDC
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- 燃料.爆発物 (575 10版)
- 日本史 (21 10版)
- 参考資料
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【資料1】
九州大学百年の宝物刊行委員会. 九州大学百年の宝物. 丸善プラネット, 2011.
http://hdl.handle.net/2324/1526202 -
【資料2】
中西哲也, 井澤英二, 宮崎克則. 九州大学工学部所蔵鉱山・製錬関係史料. 宮崎克則, 2005.
http://hdl.handle.net/2324/1546792
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【資料1】
- キーワード
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- 瓦斯燈
- ガス灯
- 石炭
- 鉱山関連文書
- 照会先
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- 【機関1】
九州大学総合研究博物館
http://www.museum.kyushu-u.ac.jp/index.html
- 【機関1】
- 寄与者
- 備考
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事後調査
・【資料1】
第3章64ページに鉱山関連文書の紹介があり、九州大学総合研究博物館の管理であること、画像が九州大学デジタル・アーカイブで公開されていたこと、工学部(旧)採鉱学科が所蔵していた史料であることが判明
・【資料2】
61ページから鉱山関連文書の目録が掲載、目録の57番に「石炭気燈略図説」あり
- 調査種別
- その他
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000304427