レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/05/22
- 登録日時
- 2020/06/02 00:30
- 更新日時
- 2020/06/22 13:41
- 管理番号
- 7551887
- 質問
-
解決
鉄が温度の変化によりα鉄(フェライト)からγ鉄(オーステナイト)へ変化する理由が知りたい。
- 回答
-
ご照会の事項について、「鉄の相変化」を調査しました。一例として資料1から資料4までをご紹介します。
【 】内は当館請求記号です。
末尾に*が付いている資料は、国立国会図書館デジタルコレクション( https://dl.ndl.go.jp/ )国立国会図書館限定公開資料です。
資料1
西沢泰二. 入門講座 鉄鋼材料編(2)鋼の組織制御学・入門. ふぇらむ. 1(2). 1996.2 pp.32-37【Z17-B132】*
pp.33-34「3 鋼の変態の特異性」の「3.1 A3変態(α鉄⇔γ鉄)の不思議」に、α鉄とγ鉄の間の変態についての解説があります。
資料2
日本金属学会 編. ミクロ組織の熱力学. 日本金属学会 ; 丸善 (発売), 2005.2 【PD31-H21】
「2.4.4 純鉄のA3変態の熱力学」(pp.39-42)にα鉄およびγ鉄の自由エネルギーについての専門的な解説があります。なお、この資料の執筆者は資料1の著者と同一人物です。
資料3
増本健, 金森順次郎, 馬越佑吉, 福山秀敏, 友野宏, 中島英雅, 北田正弘 編集. 鉄の事典. 朝倉書店, 2014.12【PD111-L10】
「8.2.1 鉄の物性と鉄鋼材料の相図」(pp.125-127)に、温度の低下によるγ相からα相への特異な変態の原因はγ相とα相の磁性にあると記載されています。
資料4
伊藤叡 監修. ものづくりの原点 科学の世界VOL.30 金属の中の鉄(1). 新日鉄. 162. 2006.10 pp.19-22【Z17-1319】
p.22に、温度上昇に伴う鉄の構造の変化が解説されています。なお、この資料は日本製鉄のウェブページで公開されています( https://www.nipponsteel.com/company/publications/monthly-nsc/pdf/2006_10_162_19_22.pdf )。
[調査済み資料、データベースおよびインターネット情報]
・国立国会図書館オンライン ( https://ndlonline.ndl.go.jp/ )
・国立国会図書館サーチ ( https://iss.ndl.go.jp/ )
・国立国会図書館デジタルコレクション ( https://dl.ndl.go.jp/ )
・榎本正人 著. 金属の相変態. 内田老鶴圃, 2000.10【M213-G130】
・キッテル 著. 宇野良清, 津屋昇, 新関駒二郎, 森田章, 山下次郎 共訳. 固体物理学入門 第8版. 丸善, 2005.12【MC141-H70】
・大澤直 著. 金属のおはなし. 日本規格協会, 2006.1【PD23-H7】
・石田太郎 著. 相転移・相変化. 文芸社, 2012.11【MC141-J79】
・牧正志 著. 鉄鋼の組織制御. 内田老鶴圃, 2015.12【PD31-L5】
インターネットおよびデータベースの最終アクセス日は2020年5月19日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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・鉄-炭素の相図
- NDC
-
- 鉄鋼 (564 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 鉄
- 鉄鋼
- 物性
- 相図
- 熱力学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 科学技術(レファレンス)
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000282611