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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
宮城県図書館 (2110032)管理番号
(Control number)
MYG-REF-190014
事例作成日
(Creation date)
2020/03/05登録日時
(Registration date)
2020年03月22日 00時30分更新日時
(Last update)
2020年03月22日 00時30分
質問
(Question)
江戸初期,仙台に存在した豪商「岩井屋」(阿部小平次)について知りたい。
「岩井屋」は,元禄2年~正徳4年迄26年間,山形県(当時は新庄藩)の永松銅山を請け負っていたようである。
回答
(Answer)
以下の資料を御案内します。

資料1 菊田定郷 『仙台人名大辞書』 仙台人名大辞書刊行会, 1933【K280/キ1】
pp.30-31「アベ・ズイハ[阿部隨波]」の項
「富豪。(中略)盛に鑛業を營み,(中略)山ノ目街に一廓あり,今呼て銅臺と曰ふ,(中略)隨波諱は重貞,通稱小平治,隨波は蓋し老後に稱するところなり,元祿四年六月二十三日歿す,(中略)西磐井郡中里村龍澤寺に葬る,(後略)」

資料2 『一関市史 第4巻』 一関市, 1977【K272/イ3/4】
「第三章 中里地区」-「第八節 神社・仏閣」
pp.365-367「(三) 里中山 竜沢寺 曹洞宗 中里字沢田」の項
p.366「(前略)天和二年(一六八二)伊達陸奥守家臣阿部小平治重貞(随波と号す)が,久賀氏より現在地を買い求め,ここに竜沢寺を移して本堂を建て,又二代小平次重頼,庫裡,禅堂,鐘楼を寄進し(後略)」
p.367「豪商阿部小平治重貞の墓 初め材木商を営んで財をなし,後,尾去沢鉱山の開発を始めとし,人首の途中山,鹿角郡の長坂,和賀郡水沢,庄内の永松山等の諸銅山を開発した。随波と号し,伊達綱村公の為に家を二回に亘り新築して招き三十六万両を献じ,大番組食禄三百五十石を賜っている。当寺に本堂などを寄進し,元禄四年(一六九一)六月二十三日,山目銅台岩井屋で亡くなった。享年七十三歳。」
上記の他に,阿部小平治が寄進した毘沙門天,観音菩薩,大日如来尊像,鐘楼に関する記述もありました。


資料3 『一関市史 第2巻』 一関市, 1978【K272/イ3/2】
「第五章 産業・土木」-「第六節 地下資源(鉱業)」-「(一)近世の鉱山開発」
pp.690-695「阿部随波」の項に記述があります。

資料4 『鹿角市史 第2巻 上』 鹿角市, 1986【212.4/1982Y/2-1】
「第四章 鹿角の鉱山」-「第三節 銅山への移行」-「一 白銀銅山」
pp.548-554「阿部随波大福帳」の項
p.548「陸奥国西磐井郡山目村の豪商阿部小平治が,寛文・延宝の頃から白根銅山に関わっていたとする説は古くから行われてきた。『白根談叢』に収録の白根村愛宕堂および同伊勢神明宮の棟札には,両社とも「貞享元年三月吉日,本願主仙台領阿部小平次」と記されていたという。(中略)随波は初代小平治重貞晩年の号で,元禄四年六月歳七三で没した。父の遺業を継いだ二代小平治重頼もまた鹿角諸銅山の経営にかかわりながら,享保六年八月六一歳をもって没した。(中略)小平治の手代伊右衛門の子孫である西磐井郡東山町松川石川家所蔵にかかる『元禄八年惣勘定・大福帳』なるものが今に伝えられている。その内容は小平治の鉱山業のみならず,保太木売買,酒田米取引,新田開発などの事業全般についての総勘定を記したもので(後略)」
p.552「(前略)小平治は,この時点で白根とともに永松銅山(羽前国最上郡)を経営しており,大福帳にはほかに遠野鉄山,大葛銅山,水沢銅山,夏坂銅山関係分が散見している。(後略)」

資料5 渡辺万次郎 『鉱山史話 東北編』 ラテイス, 1968【569.2/ワ1】
pp.66-69「17. 幕府の政策と銅山経営」の項
p.68「(前略)続いて白根は阿部小平治の支配下に移された.彼は仙台領西磐井郡山ノ目の人で寛文8年(1663)早くも今の不老倉鉱山の東に夏山鉱山を発見し 元禄4年(1691)その死に至るまで東北人には珍しいほど鉱山界に活躍し 白根のほか立石 鴾〈ときと〉 狼倉〈おいのくら〉(不老倉) 四角など 鹿角郡内の鉱山だけでなく 和賀郡水沢鉱山 山形県永松鉱山などをも稼行し かたわら秋田地方の木材 庄内地方の米を扱い 伊達領内の新田開発に従事し 藩主伊達氏に36万両を献じて大番組に取り立てられ その子の代には尾去沢鉱山をも稼行している。(後略)」
※引用文中の〈  〉内はふりがなです。

資料6 家臣人名事典編纂委員会編 『三百藩家臣人名事典 1』 新人物往来社, 1987【281.03/1987Z/1R】
pp.87-88「阿部随波(あべ ずいは)」の項に記述があります。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
金属工学.鉱山工学  (560 9版)
参考資料
(Reference materials)
菊田定郷/著. 仙台人名大辞書. 仙台人名大辞書刊行会, 1933【K280/キ1/オ】:
一関市史編纂委員会/編. 一関市史 第4巻. 一関市, 1977【K272/イ3/4】:
一関市史編纂委員会/編. 一関市史 第2巻. 一関市, 1978【K272/イ3/2】:
鹿角市/編集. 鹿角市史 第2巻 上. 鹿角市, 1986【212.4/1982.Y/2-1】:
渡辺万次郎/著. 鉱山史話 東北編. ラテイス, 1968【569.2/ワ1】:
家臣人名事典編纂委員会/編. 三百藩家臣人名事典 1. 新人物往来社, 1987.12【281.03/1987.Z/1R】:
. 山形県史 第2巻. 山形県, 1985.3【212.5/ヤ1-3/2】:
最上郡教育会/編. 最上郡史. 新庄市教育委員会, 1972【212.5/モ1】:
キーワード
(Keywords)
阿部, 随波(アベ, ズイハ),重貞
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000276240解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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