レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年11月28日
- 登録日時
- 2018/06/19 14:28
- 更新日時
- 2018/08/30 15:51
- 管理番号
- 堺-2018-037
- 質問
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解決
縄文時代に使われていた丸木舟を復元し、3艘をつなげて航海実験を行ったという記録を探している。時期や場所はわからない。
- 回答
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丸木舟3艘をつなげて航海したという記録は見つからず。縄文遺跡から出土した丸木舟2艘をつないで「双胴舟」に仕立て、航海を試みた例は、1999年7月に行われた「縄文丸木舟復元プロジェクト」と2005年7月から8月にかけて行われた「大王のひつぎ実験航海」の2件が確認できた。
(中央図書館)
- 回答プロセス
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堺市立図書館および大阪府内図書館で所蔵している丸木舟関連の資料を確認したが、実験の記載はなし。
朝日新聞、読売新聞、毎日新聞のオンラインデータベースで調査したところ、下記の記事が確認できた。
1.「縄文丸木舟復元プロジェクト」
丸木舟2艘をつないで静岡・下田→伊豆七島・神津島間の渡航を試みるも、ひび割れで中止に。再挑戦したという記事は見つからず。
・(毎日新聞)
1999年4月19日「縄文遺跡から出土の丸木舟を復元、静岡・下田→神津島を渡航」
1999年5月31日「縄文の丸木舟、航行試験に成功」
1999年7月18日「丸木舟で神津島への渡航・・・新しい舟で「来夏こそ」ひび割れで中止に」
・「縄文丸木舟海へ 縄文丸木舟復元プロジェクト」
http://cherry.ayu.ne.jp/comichan/jumondigest1.htm (2018年3月4日確認)
2.「大王のひつぎ実験航海」
台船に、阿蘇ピンク石で造った石棺を載せ、復元古代船「海王」で、熊本県宇土市から、海路、畿内まで引いて運ぶ、という試み。大阪南港に到着した。
・(読売新聞)
2005年7月24日「大王のひつぎ実験航海」(西部朝刊)
2005年9月21日「大王のひつぎ 古代船1006キロの旅 奮闘、歓迎… 34日の軌跡」(西部朝刊)
・「大王のひつぎ実験航海事業」
http://www.city.uto.kumamoto.jp/museum/10hitugi/hitugi.html (2018年3月4日確認)
・(読売新聞)2004年4月29日「[大王と海](5)第1部 夢を追って 古代船再現へ苦闘(連載)」には、「石棺を載せる台船を真ん中にし、その外側に丸木舟を二つ平行に結合した「双胴船」を第一案として出した。」とあり、石棺舟を合わせた3艘で航海をする案もあったが、問題があり廃案となり2艘での航海になったとのこと。
- 事前調査事項
- NDC
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- 海洋工学.船舶工学 (550 8版)
- 参考資料
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出口晶子 著 , 出口, 晶子, 1957-. 丸木舟. 法政大学出版局, 2001. (ものと人間の文化史 ; 98)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002971439-00 , ISBN 4588209817 -
ローレンス・オッテンハイマー 著 , 久保実 訳 , Ottenheimer, Laurence , 久保, 実, 1953-. 海の冒険者 : 丸木舟から豪華客船まで さまざまな船と船乗りの物語. 同朋舎出版, 1996. (知識の泉 ; 13)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002512894-00 , ISBN 4810420051 -
滋賀県立安土城考古博物館, 長浜市長浜城歴史博物館 編 , 安土城考古博物館 (滋賀県立) , 長浜城歴史博物館 (長浜市立). 琵琶湖の船が結ぶ絆 : 丸木船・丸子船から「うみのこ」まで. 滋賀県立安土城考古博物館, 2012.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023812188-00 , ISBN 9784883254804
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出口晶子 著 , 出口, 晶子, 1957-. 丸木舟. 法政大学出版局, 2001. (ものと人間の文化史 ; 98)
- キーワード
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- 丸木舟
- 丸木船
- 大王のひつぎ
- 古代船
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000237387