レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20090625
- 登録日時
- 2019/03/31 00:30
- 更新日時
- 2019/03/31 00:30
- 管理番号
- 福郷-077
- 質問
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解決
福岡県で最初に自動車が走ったのはいつのことか。
- 回答
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1.『久留米商工史』によると、「自動車は三十九年(一九〇六)ごろ大牟田の三井炭鉱では早くも自動車をもち、翌四十年(一九〇七)から四十一年(一九〇八)にかけて、福岡市に少なくとも二台は出現しているが、いずれも乗用のものであった。数年遅れて、大正元年(一九一二)につちや、志まやたび両店は前後して宣伝用のために自動車を購入した。」と記載がある。宣伝用自動車の写真あり。
2.『福岡県警察史 明治大正編』では『久留米商工史』を出典にしており、「明治末期には自動車が走り出した。福岡で初めて文明の利器自動車が走り出したのは、明治三十九年大牟田三井炭鉱で自家用車が登場したのが初めてである。」と記載があり、福岡市の件については「福岡市では四十一年炭鉱主が自家用車を乗り回したのが初めてであった」とある。
『福岡県の歴史』の年表には、明治40年7月福岡市内で初めて自動車が走る、とある。
行政的には「本県では四十年五月県令第三十号で、「自動車営業取締規則」を定めた。」とある。
大正二年六月五日県令第二三号「自動車取締規則」では明治四十年五月福岡県令第三十号自動車営業取締規則を廃止したとある。
「自動車営業取締規則」は福岡日日新聞明治40年5月27日の三面で、「自動車取締規則」は福岡県公報大正2年6月5日で確認できる。
- 回答プロセス
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『福岡県警察史 明治大正編』の自動車の項目がヒントになった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 自動車工学 (537 8版)
- 参考資料
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- 1 福岡県警察史 明治大正編 福岡県警察史編さん委員会/編集 福岡県警察本部 1978 K317//フ p.895
- 2 久留米商工史 権藤猛/著 久留米商工会議所 1974 K672//ク p.370
- 3 福岡日日新聞 13 西日本新聞社 c2000 N/K/95
- 4 福岡県の歴史 川添 昭二/著者代表 光文館 1990 K209//フ p.432
- キーワード
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- 自動車
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000254225