①『燃焼工学』には、「第1章 燃料論」に説明がある。「燃料とは、それ自身の持つ化学エネルギーや核エネルギーを熱エネルギーに変えることのできる物質の総称である。」とあり、固体燃料、液体燃料、気体燃料に分け、それぞれ詳しく説明されている。
固体燃料では、石炭、亜炭、泥炭(草炭)、コークス、半成コークス、石油コークス、練炭が挙げられている。
液体燃料では、石油系燃料として、ナフサ(粗ガソリン)、ガソリン、灯油、軽油、重油が挙げられ、他にシェールオイル、ビチューメン、石炭液化油(合成燃料油)、石炭・油混合燃料(COM)、石炭・水混合燃料(CWM)、メタノールが挙げられている。
気体燃料では、天然ガス、石油ガス(石油蒸気)、石炭転換ガス、石油転換ガス、副生燃料ガス、都市ガスが挙げられている。
②『内燃機関工学入門』には、「10章 燃料と燃焼」に説明がある。
「10-1表 液体燃料の性質」に航空機用ガソリン、自動車用ガソリン、灯油、ジェット燃料、軽油、重油の比重、蒸留温度、発熱量、理論空燃比、JIS番号がまとめられている。気体燃料としては、液化石油ガス(LPG)についての説明がある。
③『熱エネルギーシステム』には、「2 燃料と燃焼のシステム」に説明がある。「本章では、燃料の基本概念と気体・液体・固体の各燃料の特徴について概説するとともに、各燃料の燃焼現象に関する基本概念と燃焼計算法の概要について学ぶ。」とある。
「表2.1 主な気体燃料の一般性状」に天然ガス、液化石油、石炭ガス、高炉ガスの成分、高位発熱量がまとめられている。
「表2.2 主な液体燃料の性質」に揮発油、灯油、軽油、重油の沸点範囲、高位発熱量がまとめられている。
「表2.3 主な固体燃料の形状」に石炭、木材の比重、着火温度、高位発熱量がまとめられている。
④『内燃機関』には、「第3章 往復動機関の燃焼」に「燃料の種類」についての説明がある。
「表3.1 各種燃料の発熱量に関する値」に23種類の燃料について、化学記号、沸点、密度、理論空気量、低発熱量、理論混合気の低発熱量がまとめられている。
⑤『図解ガスタービン』には、「第5章 ガスタービンの応用システムと燃料」に説明がある。
「図5.12 航空用燃料の性状とガスタービンへの影響」にJetA(灯油型)、JetB(ガソリン型)の比重、発熱量(低位)、蒸留性状、蒸気圧、動粘度、析出点、引火点がまとめられている。
「図5.13 陸上用ガスタービン燃料」に天然ガス、プロパンガス、石炭ガス化ガス、コークス炉ガス、消化ガス、灯油、メタノール、エタノールの発熱量(低位)がまとめられている。また、メタノールやエタノールに代表されるバイオマス燃料について、難点や利点の説明がある。
⑥『危険物取扱いの実務知識』には、「3章 危険物データシート」に物質の特徴が説明されており、特に「第4類 引火性液体」にガソリンや軽油、灯油等が記載されている。それぞれ、別名、状態、指定数量、外国名、物性、性状、取扱・貯蔵上の危険性、貯蔵要領、消防対策、人体への危険性、用途その他が表にまとめられている。