レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/12/07
- 登録日時
- 2020/12/29 00:30
- 更新日時
- 2020/12/29 00:30
- 管理番号
- 6001047650
- 質問
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解決
昭和10年に、盾津飛行場で開催された「全日本学生航空選手権大会」について、開催された日にちや詳細を知りたい。
- 回答
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まず、盾津飛行場については次の資料に記載がある。
■『東大阪市史 近代 2』(東大阪市史編纂委員会/編集 東大阪市 1997)
「第九章 戦時下の社会と敗戦 第二節 満州移民と盾津飛行場 三 盾津飛行場と練兵場」
p.838-845
p.838「大阪防空飛行場」の項目に「昭和二〇年(一九四五)の敗戦まで、盾津村(町)に飛行場(昭和九年開場)と練兵場(昭和一五年開場)があり、それぞれ盾津飛行場・盾津練兵場と通称されていた。」とある。
p.840「大阪陸軍飛行場」の項目に「建設中の飛行場は民間組織で大阪防空飛行場と呼ばれたが、献納によって名称は大阪陸軍飛行場となった。」とある。
同資料に、昭和12年に開催された「全日本学生航空選手権大会」について次の記載があった。
p.842に「昭和一二年一一月に盾津飛行場で開催された学生航空選手権大会の案内記事」の写真が掲載されている。写真は「『朝日新聞』昭和12年11月20日付」となっており、写真の記事を見ると「本社主催第四回全日本学生航空選手権大会は二十一日午前七時から盾津陸軍飛行場において開催される。」と読める。
「全日本学生航空選手権大会」は、朝日新聞社主催の大会のようなので、朝日新聞の社史を確認すると、次の資料に記載があった。
■『朝日新聞社史 資料編 明治12年(1879年)~昭和64年(1989年)』(朝日新聞百年史編修委員会/編 朝日新聞社 1995)
p.411「第10章 関連事業」の「(財)日本学生航空連盟」の項目に、昭和「9年第1回全日本学生航空選手権大会が羽田でひらかれ、16年の第8回までつづいた。」という記載があり、第8回まであったことがわかる。
8年間に8回あったことから、おそらく年に1度あり、昭和10年は第2回ではないかと考えられる。
朝日新聞のデータベース「聞蔵」で新聞記事を確認すると、次の記事があった。
・『東京朝日新聞』1935年(昭和10年)10月29日 夕刊 1頁
「本社主催 全日本学生航空選手権大会」の記事があり、「第二回全日本学生航空選手権大会」が10月28日に「盾津陸軍飛行場」であったことがわかる。この記事には、競技記録等も載っている。
[事例作成日:2020年12月7日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 航空工学.宇宙工学 (538 10版)
- 参考資料
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- 東大阪市史 近代 2 東大阪市史編纂委員会∥編集 東大阪市 1997 (838、840、842)
- 朝日新聞社史 資料編 朝日新聞百年史編修委員会∥編 朝日新聞社 1995 (411)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 大阪
- 質問者区分
- 業務
- 登録番号
- 1000291782