レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/07/30
- 登録日時
- 2021/09/03 00:30
- 更新日時
- 2021/09/03 00:30
- 管理番号
- 6001050411
- 質問
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解決
静岡県にある蓬莱橋はいつ建設されたのか。また、その長さを知りたい。
- 回答
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静岡県島田市にある蓬莱橋は、1879(明治12)年1月に完成しました。現在の長さは897.4mで、世界一長い木造歩道橋として、1997年にギネス認定を受けています。以下の資料に記述がありました。
・『橋を楽しむ:歴史で辿る日本の橋・中国古代橋梁・韓国伝統橋』(平野暉雄/著 日本写真企画 2014.3)
「明治時代前期 1868-1888年」「蓬莱橋(大井川)静岡県島田市」(p.48-49)に次の記述があります。
「江戸時代は幕府の政策により大井川に橋は架けられず、明治12年(1879年)に蓬莱橋は架けられた。現在では、「木造歩道橋世界一の長さ(897.4m)」としてギネス認定を受け、年間10万人以上が訪れる観光スポットとなっている。」(p.49)
・『日本の近代遺産(日経プレミアシリーズ053)』(近代遺産選出委員会/編 日本経済新聞出版社 2009.8)
第3章「東海」「蓬莱橋」(p.116-119)に次の記述があります。
「完成 1879(明治12)年」(p.116)
「東海道の難所に明治初期、橋が架けられた。全長八百九十七・四メートルの蓬莱橋はいまも「世界一長い木造の橋」として親しまれている。」(p.116)
「一八七八(明治十一)年、開墾人総代が中心となり、「農業一途使用仮橋架橋願書」を静岡県に提出した。翌年一月、大井川河口から約十キロ上流に蓬莱橋が完成した。」(p.118)
「一九九七(平成九)年、蓬莱橋は英国ギネス社から「世界一長い木造歩道橋」の認定を受けた。」(p.119)
・『日本の木の橋・石の橋:歴史を語るふるさとの橋』(村瀬佐太美/著 山海堂 1999.4)
「Ⅴ 日本の代表的木の橋」「1 板橋」「日本最長の木橋―蓬莱橋」(p.40-43)に次の記述があります。
蓬莱橋は「最初は極粗末な橋であったらしく、洪水のたびに流され開拓民は難渋していた。島田宿の清水永蔵らが発起人となって出資組合をつくり、明治一二年一月に架橋している。」(p.40-41)
「昭和四〇年四月に架け替えられており、橋長926.3m、幅2.7mであるが、橋詰めの案内には橋板三四一〇枚、歩数一三六〇とあり、分かりやすくて面白い表示であった。その後、平成六年に左岸側の堤防に部分改修があり、橋長が896.5mと短くなっている(橋板数などは不明)。」(p.42)
・静岡県島田市観光協会ホームページ
ホーム > 観光情報 > 蓬萊橋(ほうらいばし)(2021/7/30現在)
http://shimada-ta.jp/tourist/tourist_detail.php?id=2
次の記述があります。
「1869年(明治2年)7月、最後の将軍徳川慶喜を護衛してきた幕臣たちが大井川右岸、初倉にある牧之原を開拓し、お茶を作り始めました。そこで、島田宿の開墾人総代達は、時の静岡県令(現在の知事)に橋をかける願いを出し、これが許可され、1879年(明治12年)1月13日に蓬莱橋が完成しました。」
「蓬萊橋は、その長さが「897.4m」ということから「やくなし」=「厄無し」、「長い木の橋」=「長生きの橋」など、厄払いや長寿のご利益スポットでもあります。」
[事例作成日:2021年7月30日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 橋梁工学 (515 10版)
- 参考資料
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- 橋を楽しむ 平野/暉雄‖著 日本写真企画 2014.3 (48-49)
- 日本の近代遺産 近代遺産選出委員会∥編 日本経済新聞出版社 2009.8 (116-119)
- 日本の木の橋・石の橋 村瀬/佐太美∥著 山海堂 1999.4 (40-43)
- http://shimada-ta.jp/tourist/tourist_detail.php?id=2 (静岡県島田市観光協会ホームページ ホーム > 観光情報 > 蓬萊橋(ほうらいばし)(2021/7/30現在))
- キーワード
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- 橋(ハシ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000304191