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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000228077
提供館
(Library)
いわき市立いわき総合図書館 (2310140)管理番号
(Control number)
いわき総合-地域534
事例作成日
(Creation date)
2017年09月06日登録日時
(Registration date)
2018年01月09日 12時01分更新日時
(Last update)
2018年01月10日 14時31分
質問
(Question)
いわき総合図書館のホームページで公開しているデジタル資料の地図で『平市街図』2枚の出版年が不明なので発行年代を特定したい。片方の図の下に「小名浜新潟国道」と書かれているが、もう1枚には書かれていないので、年代を特定するために その道路の開通年がわかる資料を教えてほしい。
回答
(Answer)
『平市街図』2枚の発行年代の見当はついていますが、地図に発行年が明記されておらず、はっきりと特定できないために発行年を不明と表示しています。参考までに推察される発行年をお知らせします。

図1『平市街図』(副書名 平市とその周辺)は、昭和29年(1954)
原資料は『平市街図』と「平市・内郷市・常磐市・磐城市とその周辺」の表裏で1枚。片面の「平市・内郷市・常磐市・磐城市とその周辺」の平市の市域に草野村が含まれているが、赤井村は含まれていない。『市制30年の歩み 1966』によれば、草野村は昭和29年に平市に合併、赤井村は昭和30年に平市に合併。このことから、この図は昭和29年の図と思われていた。
図1『平市街図』をみると、図の上部、平駅の上り方面に線路を跨いだ橋が描かれている。場所から平安橋(平駅前跨線人道橋)と判断。『平市市勢要覧 昭和26年度版』の付属図に橋は描かれていないので、昭和26年には橋が架けられていない。『市制30年の歩み 1966』(平市 1966)によれば、平安橋は昭和28年に開通。そのため、この図は昭和28年以降の図と考えられる。
これらのことから、この図は昭和29年の図と思われる。

図2『平市街図』(副書名 平市 最新明細地図)は、昭和35-37年(1960-1962)
原資料は『平市街図』と「平とその周辺」の表裏で1枚。片面の「平とその周辺」の市域に赤井村が含まれている。赤井村は昭和30年、平市に合併。平市は昭和41年、いわき市に合併。そのため、この図は昭和30-41年代の図と思われていた。
図2『平市街図』をみると、「小名浜新潟国道」は図の下部の菱川橋から小名浜方面への太い道路で、途中から細く描かれている。そのため、2車線に改良中と考えられる。図1『平市街図』では「小名浜新潟国道」の表示はなく、菱川町から小名浜方面への太い道路が破線で描かれており、橋も架かっていない。場所から現在の通称「鹿島街道」と判断。この道路の開通年がわかるのは、いわき市公式facebook 平成29年1月18日投稿『鹿島街道』である。
http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1484550911715/index.html
それによると、昭和39年に平字菱川町―小名浜本町通りが2車線により開通。
『福島県土木史』によると昭和28年に平と新潟間が国道となっている。平と小名浜間は国道から除外され、国道昇格をめざして建設が進められたが、国道にはならなかった。「小名浜新潟国道」は小名浜と新潟を結ぶ国道として計画中の名称と思われる。そのため、この図は昭和39年以前の図と考えられる。
さらに菱川橋に注目すると『市制30年の歩み 1966』より、橋は昭和35年に開通。そのため、この図は昭和35年以降の図と絞り込めた。
また、図の左側、新町に磐城国道事務所が描かれている。『磐城国道30年史』(磐城国道工事事務所 1979)によれば、事務所は昭和37年に平五色町に移転。図の事務所は移転前の場所に建っている。そのため、この図は昭和37年以前の図と考えられる。
これらのことから、この図は昭和35-37年の図と思われる。
回答プロセス
(Answering process)
図1の原資料には、前の地域担当者が書いた「昭和29年とその根拠」の付箋が貼られていた。
図2は 市域から昭和30-40年と思われていた。
念のために市域は『いわき市内地域別データファイル 2013』36pの平地区、行政区域の変遷と『市制30年の歩み 1966』の巻末の年表で確認。
質問者から指摘のあった「小名浜新潟国道」は、『磐城国道30年史』や『福島県土木史』等の道路関係の本を探したが、その名称は見つからなかった。図から現在は「鹿島街道」と呼ばれている道路であると考えられたので、「いわき市ホームページ」の「いわきの今むがし」を探したところ、市公式facebook 平成29年1月18日投稿『鹿島街道』が見つかった。
『平市街図』の方から発行年を特定するため、官公庁の建設年を調べようと『絵はがきの中の「いわき」』の「建物の記憶」29pを探したが、昭和30年代には新しく建設された建物は見つからなかった。昭和28年から35年の『平市勢要覧』を見ても、戦後の昭和20年代といわき市に合併する直前の昭和40年前後に道路や建物が作られ、昭和30年代にはあまり変化が見当たらなかった。
改めて『市制30年の歩み 1966』の巻末の年表を読んで平安橋と菱川橋の開通の記述を見つけ、図1の平安橋と図2の菱川橋を確認。念のために『平市市勢要覧 昭和26年度版』の付属の「平市全図」の図で平安橋がかっていないこと、図1に菱川橋が架かっていないことを確認。
また、図2の磐城国道工事事務所が現在の付属場所と違うことに気づき、『磐城国道30年史』で移転年を調査。
さらに開通年月日や新設月から、当館ホームページで公開しているデジタル資料「いわき民報」の記事の掲載を確認。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
地方自治.地方行政  (318 9版)
建設工学.土木工学  (510 9版)
道路工学  (514 9版)
参考資料
(Reference materials)
磐城国道30年史編集委員会/編集 , 東北地方建設局. 磐城国道30年史. 磐城国道工事事務所, 1979.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I058762169-00  (いわき総合図書館[K-514-イ])
福島県建設技術協会. 福島県土木史. 福島県建設技術協会, 1990.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002065429-00  (いわき総合図書館[K-510-フ])
『いわき市内地域別データファイル 2013』いわき市 2014 [K-318.2-イ-2013]
『市制30年の歩み 1966』平市 1966 [K-318.27-タ]
『平市市勢要覧 昭和26年度版』 平市役所 1951[K-318.27-タ-1951]
『鹿島街道』いわき市公式facebook 平成29年1月18日投稿
http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1484550911715/index.html
キーワード
(Keywords)
平市街図
平市
平安橋
菱川橋
鹿島街道
磐城国道工事事務所
国道
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000228077解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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