レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年09月04日
- 登録日時
- 2020/09/04 10:59
- 更新日時
- 2020/09/17 15:50
- 管理番号
- B2020口頭0901
- 質問
-
解決
「A4」、「B5」などの紙の大きさを、国内で最初に定めた規格を見たい。
- 回答
-
【 】内は当館の請求記号です。末尾に「*」が付された資料は、国立国会図書館デジタルコレクションに収録されており、インターネット上で公開しています。
インターネットの最終アクセス日は2020年8月24日です。
『記号の事典』(資料1)を確認したところ、「III 数量を表す記号 1 紙の寸法」において、洋紙の仕上り寸法の規格としての「A列」、「B列」は、1929年に「日本標準規格」で定められた旨の記載がありました(p.34)。
これを踏まえ、「日本標準規格 紙」をキーワードとして、国立国会図書館オンライン( https://ndlonline.ndl.go.jp/ )を検索すると、『日本標準規格機械工業規格』(資料2)がヒットし、「JES第92号 紙ノ仕上寸法」(p.529(273コマ目))が掲載されていることが確認できます。
『わが国の工業標準化』(資料3)によると、日本の工業品規格の始まりは「日本標準規格(JES)」で、1921年から制定が進められました1946年に「日本規格(新JES)」の制定が始まりましたが、これに替わり1949年からは「日本工業規格(JIS)」(2019年から「日本産業規格(JIS)」と名称変更)が制定されるようになり、現在に至ります(pp.16-24)。
A4、B5などの紙の寸法については、「JES第92号」の内容が引き継がれた「JIS P 0138-191紙加工仕上寸法」が、1951年にJISとして制定され、現在も用いられています。
なお、JESは、1941年までに674件(制定規格520件、改訂規格154件)制定されており、その多くを国会図書館デジタルコレクション( https://dl.ndl.go.jp/ )でインターネット公開しています。
国立国会図書館オンラインまたは国立国会図書館デジタルコレクションのタイトル欄に「日本標準規格」と入力して、検索してください。
資料1
江川清 [ほか]編. 記号の事典. 三省堂. 1985 【UR1-104】
資料2
商工省 編. 日本標準規格機械工業規格. 工業調査協会. 1942 【530.38-Sy957n】*
( https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1878950 )
資料3
工業技術院標準部 編. わが国の工業標準化 : 20年のあゆみ. 日本規格協会, 1969 【M361-8】
国立国会図書館提供調べ方ページ「リサーチ・ナビ」内の調べ方案内でも、国内の規格に関する調べ方を紹介していますので、あわせてご覧ください。
・規格資料(国内)
( https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-400077.php )
・JIS規格
( https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-400392.php )
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 工業.工業経済 (509 10版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 規格
- 国内
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 科学技術
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000286705