レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/10/14
- 登録日時
- 2022/03/25 00:30
- 更新日時
- 2022/03/25 16:33
- 管理番号
- 所沢新所-2021-012
- 質問
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解決
江戸切子がどのように作られているか記載のある資料はあるか。
- 回答
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以下の資料に記載がありました。
〇『切子』 NHK「美の壺」制作班/編 日本放送出版協会 2007年
〇『江戸切子』 山口勝旦/著 里文出版 1993年
〇『企業内職人図鑑 4』 こどもくらぶ/編 同友館 2014年
〇『シリーズ日本の伝統工芸12』 リブリオ出版 1986年
〇『調べてみよう!日本の職人伝統のワザ2』 学研プラス 2011年
〇『手づくりするガラスの器』 嶋崎千秋/著 誠文堂新光社 2012年
- 回答プロセス
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1. 所蔵資料の内容確認
〇『切子』 NHK「美の壺」制作班/編 日本放送出版協会 2007年
p.18 素地の作り方について「当時の日本では、鉛を金属のまま使っていた。鉛を熔かし、石粉を混ぜ、冷ました後で硝石を混ぜ、再び熔かして成形するという技法(以下略)」との記載あり。
p.30 カットについて「現代の切子は、グラインダーと呼ぶ円形の研削盤をモーターで回転させてカットしていく。まず、器の表面に主要な線を縦横に引き、デザインの「あたり」をつける。放射線状にカットする場合、同心円を描き、その円周上に目印を打っておく。器を回転するグラインダーにあて、「あたり」の線や点を手がかりに、まっすぐ線を刻んでいく。」との記載あり。
p.31 江戸時代のカットについて「モーターもグラインダーもない時代のこと、鉄や木の棒を使い、職人が手で刻んでいたらしい。(中略)角度をつけた鉄の棒をガラスの面にあて、水と金剛砂を流しながら、前後に動かして線を刻む。」との記載あり。
p.32 カットする様子の写真あり。
〇『江戸切子』 山口勝旦/著 里文出版 1993年
p.30 「加工方法の主流はもっぱら手摺りで、一部の絵模様などでは小さな金属円盤などを取り付けた手引き轆轤や、糸車にみられる様な手回し道具でカッティングしたと考えられ、時代によって多少の違いはあろうが、手摺りと人力回転のグラインダーの両方を使いこなして加工されたと想像される。」との記載あり。
p.53~61 江戸期や明治初期の加工法として手摺りやヤスリ掛けでの手法について記載あり。
p.145 カットガラスの工程について写真とともに記載あり。
〇『企業内職人図鑑 4』 こどもくらぶ/編 同友館 2014年
p.7 「江戸切子の製作工程は、紋様を切り出すための印をガラスの表面につける「割り出し」、グラインダーを使って大まかにガラスをけずる「荒摺り」、同じくグラインダーを使って紋様を仕上げる「仕上げダイヤ」、けずった部分を磨いて透明にする「磨き」などからなります。」との記載あり。
p.8~9 製作工程について写真とともに記載あり。
〇『シリーズ日本の伝統工芸12』 リブリオ出版 1986年
p.17 製作工程について写真あり。
p.18 製作工程について写真や図とともに記載あり。
p.19~20 成形、割り出し、荒ずりの工程について写真とともに記載あり。
〇『調べてみよう!日本の職人伝統のワザ2』 学研プラス 2011年
p.36~43 江戸切子職人の制作現場や製作工程について写真とともに記載あり。
〇『手づくりするガラスの器』 嶋崎千秋/著 誠文堂新光社 2012年
p.104 ガラスにデザインを描く様子やガラスを削る様子の写真あり。
2. 記載のなかった資料
×『百年後の日本に残しておきたい和の手仕事』 安田多賀子/著 PR現代 2013年
×『江戸東京職人の名品』 TBS『お江戸粋いき!』制作スタッフ/編 東京書籍 2006年
×『「和の仕事」で働く』 籏智優子/著 ぺりかん社 2006年
×『企業内職人図鑑 13』 こどもくらぶ/編 同友館 2017年
×『日本の伝統工芸』 竹永絵里/画 河出書房新社 2017年
- 事前調査事項
- NDC
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- 技術史.工学史 (502 9版)
- 工芸 (750 9版)
- 陶磁工芸 (751 9版)
- 参考資料
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- 切子 NHK「美の壺」制作班/編 日本放送出版協会 2007.8 751.5 978-4-14-081205-1
- 江戸切子 山口勝旦/著 里文出版 1993.6 751.5 4-947546-57-3
- 企業内職人図鑑 4 こどもくらぶ/編 同友館 2014.10 502.1 978-4-496-05083-1
- シリーズ日本の伝統工芸 12 リブリオ出版 1986.7 750.21 4-89784-145-3
- 調べてみよう!日本の職人伝統のワザ 2 学研プラス 2011.2 502.1 978-4-05-500800-6
- 手づくりするガラスの器 嶋崎千秋/著 誠文堂新光社 2012.8 751.5 978-4-416-31225-4
- キーワード
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- 江戸切子
- 切子ガラス
- ガラス細工
- 伝統工芸
- ガラス工芸
- カットガラス
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000314023