レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/12/16
- 登録日時
- 2021/04/01 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:41
- 管理番号
- M20121617010788
- 質問
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江戸時代ごろ、土俵を使って水防を行っていたと聞いたが、それについて絵とともに説明している資料はないか。
- 回答
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①『江戸科学古典叢書 8 土木工要録(付録)』
p.34「たとえば昭和四十九年度に於ける建設省、一都・六県連合水防演習(栃木県佐野市地先渡良瀬川左岸)の水防工法の説明書の工法及び資材、器具類は、江戸、明治より一歩も前進していない。」とある。
p.35-36「昭年49度水防演習・水防工法の説明から」として図示されている。そこでは「基本作業」で、土俵への土の入れ方等が図で説明されている。「木流し」「表蓆張り」「五徳縫い」「折返し」「月の輪」「積土俵」「杭打積土俵」「築廻し」「繋ぎ縫い」「籠止め」「土俵羽口」の絵があり、それぞれ土俵をどこに置くか図式されている。
②『洪水と治水の河川史』
p.237‐240「実際の水防工法には江戸時代以来さまざまなものがある。」とし、図4・18に代表的な水防工法の絵が掲載されている。越水防止のための「積み土のう」、急流部の流れを緩和する「木流し」、浸透水の圧力を弱める「月の輪」が土俵の絵と共に紹介されている。「月の輪」については、側面図と平面図が記載されている。「材料の変化はあるが、工法そのものはほとんど変わっていない。」とある。また「表4・6には、新潟県下の四九管理団体で実施したことのある工法」が示されており、実施頻度が分かる。
③『江戸水没』
p.36「幕末成立と推定されている『治河要録』という本では、水流を調節するための土俵つきの杭や竹柵の設置方法について、図10のような挿絵つきで説明されている。」とあり、図10には「梁掛杭出之図」『治河要録四』(国立公文書館デジタルアーカイブズより)が掲載されている。
④国立公文書館デジタルアーカイブ『治河要録』四
土俵つきの杭については42コマ目に掲載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 技術史.工学史 (502 9版)
- 参考資料
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①青木国夫『江戸科学古典叢書 8 土木工要録(付録)』 恒和出版,1976,191,55p. 参照はp.34-36.
②大熊孝『洪水と治水の河川史 増補』 平凡社,2007,309p. 参照はp.237-240.
③渡辺浩一『江戸水没』 平凡社,2019,82p. 参照はp.36.
④国立公文書館デジタルアーカイブ『治河要録四』参照はp.42.(https://www.digital.archives.go.jp/das/meta/M2015062316211852702)2020年12月16日確認
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①青木国夫『江戸科学古典叢書 8 土木工要録(付録)』 恒和出版,1976,191,55p. 参照はp.34-36.
- キーワード
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- 治水
- 水害予防
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2020121617021010788
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000296105