レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/05/28
- 登録日時
- 2013/11/02 00:30
- 更新日時
- 2013/11/02 00:30
- 管理番号
- 横浜市中央2256
- 質問
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解決
明治末期から大正期にかけて日本、世界の歯科患者数と歯科治療方法について知りたい。
- 回答
-
1 患者数
(1) 『日本歯科医学専門学校一覧 大正十四年十月編』
日本歯科医学専門学校/編 日本歯科医学専門学校 1925
「第十一章 附属医院外来患者統計表(二葉)」に、この専門学校の
附属医院(東京)の明治末~大正時代にかけての患者数が出ています。
月ごとの診療日数と患者数もあります。来院した患者がどのような人々
だったかという記述はありません。
(2) 『ライオン歯磨八十年史』ライオン歯磨株式会社/編
ライオン歯磨株式会社 1973
p.180~181「第2章 安定から発展へ 参考資料Ⅱライオン児童歯科院記録」に
大正10年9月10日から大正11年1月末日の期間にライオン児童歯科院
(東京・京橋区山城町)に来院した患者の年齢や性別、処置別の数等が書かれています。
2 治療法
(1)『図説歯科医学の歴史』 マルヴィン・E.リング/著 西村書店 1991
p.305~311「Ⅷ 20世紀 9.技術,設備,治療の進歩」に
欧米の状況についての記述があります。
20世紀初頭にはさまざまなタイプの歯冠を用いることにより、広範囲に
わたる歯冠修復が行えるようになったこと、1910年代に義歯や義歯床が
改善されたこと、麻酔のこと等が書かれています。
(2)『スタンダード歯科医学史』石井拓男/〔ほか〕執筆 学建書院 2009年
p.89「15 歯科医師法成立から厚生省発足まで 2 歯科治療の進歩」に、
日本では1910年頃から昇降式デンタルチェアーが、1920年以降に電気
エンジンや治療用ライトが組み込まれたデンタルユニットが普及したと
いう記述があります。また、大正時代の歯科診療室の写真が掲載されています。
(3)『目で見る 日本と西洋の歯に関する歴史』大野粛英/著 わかば出版 2009
p.196~198、p.214~238
「第6章 幕末に横浜居留地で開業したアメリカ人歯科医と近代歯科
技術の伝来 歯科料金規定」に複数の県の医師会が明治末~大正初期に
出した歯科料金規定が載っています。治療内容ごとに料金が記載されて
いますので、どのような治療が行われていたかを知ることができます。
「第8章 歯科診療器具・技工器具」では、診療器具や診療室の変遷について
述べられており、器具の進化に伴う治療方法の変化を知ることができます。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 歯科学 (497 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000139895