①『産科婦人科用語集・用語解説集改訂第4版』
P.60 「月経前3~10日の黄体期のあいだ続く精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに減退ないし消失するものをいう。」とあり、症状が挙げられている。
②『女性医学ガイドブック 2016年度版』
P.109-113 「日本産科婦人科学会では、月経前症候群(premenstrual syndrome;PMS)を「月経開始の3~10日位前から始まる精神的、身体的症状で、月経開始とともに減退ないし消失するもの」と定義している。そして、「いらいら、のぼせ、下腹部膨満感、下腹痛、腰痛、頭重感、怒りっぽくなる、頭痛、乳房痛、落着かない、憂うつの順に多い。月経困難症に比べ、精神症状と乳房症状が多い。その他、浮腫あるいは体重増加を主徴とする場合もある。症状に周期性があることから診断は容易である。(中略)40歳から更年期にかけて多い」と『産科婦人科用語集・用語解説集改訂第3版』からの引用を紹介している。月経前症候群診断基準の表やPMSの原因についても記載されている。
③『医者が教える女体大全』
P.38-39 「生理の2週間前から数日前になると心身に変調をきたす現象は、PMS(PreMenstrual Syndrome=月経前症候群)」といい、「下腹部や乳房の張り、頭痛、倦怠感、食欲不振または過食、強烈な眠気、むくみなど、身体面に不調」が出たり、「どうしようもないほどイライラしたり、不安感に襲われて落ち込んだり、とメンタル面に不調が出る」とあり、「生理のある女性の70~80%にこの症状がある」と書かれている。PMSの「原因は、女性ホルモンの一種、プロゲステロンにある」といわれており、P79で図を用いて説明されている。
P.73 「生理がはじまる約2週間前、排卵の後にプロゲステロンの分泌量が増えます。その影響で肌の調子が悪くなる、身体がむくみ重たく感じる、お腹の調子が崩れ便秘気味になる、ニキビが出る、やたらとお腹が減る、眠くなる、気分が沈む」といったPMSの症状が現れると書かれている。
④『医師が教える女性の正しい不調ケア大全』
P.154-156 「生理前になると起きる、精神的、身体的な不調は、PMS(月経前症候群)」の可能性があり、PMSの症状や特徴、治療法について詳しく説明されている。また、自身でPMSであるかチェックできるリストが掲載されている。
⑤『大人女子的カラダのトリセツ』
P.156 PMSとは、「月経の3~10日ほど前の黄体ホルモンが優位になる時期になると心身ともに現れる不調のこと。下腹部や胸の張り、痛み、頭痛、イライラ、不安、肌荒れなど症状は多岐にわたり、多くの女性が経験します。」とある。
P.168-171 月経前症候群(PMS)の症状について記載されている。また、セルフケアの方法についても記載されている。
⑥『女性ホルモンの教科書』
P.60-63 アンケート調査により「症状は、身体的な不調より精神的な不調」が多く、結果についてグラフで説明されている。また、PMSの出現パターンについて図を用いて説明されている。
P.64-65 「PMSは女性ホルモンが正常に働いているからこそ起こる症状」であり、「プロゲステロンの増加が関係している」と書かれている。「プロゲステロンには水分をため込む働きがあるため、むくみや乳房の張り、便秘などの症状が出やすくなるのです。一方、月経が始まるとプロゲステロンの量ががくんと減るため、症状は一気に消失します。また、排卵後はエストロゲンの分泌量が減るため、セロトニンなど脳内で働く神経伝達物質の働きが低下し、感情のコントロールが難しくなったり、うつやマイナス思考になったりしやすい」と書かれている。また、症状の重さの違いについて記載されている。