レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年11月15日
- 登録日時
- 2021/01/21 10:50
- 更新日時
- 2021/03/31 17:31
- 管理番号
- 千県西-2020-0006
- 質問
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解決
手術中に災害が発生した場合の対応について知りたい。看護師向けに書かれた資料はないか。インターネット情報は確認済み。無償ですぐに入手できる範囲で調べてほしい。
- 回答
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以下、関連の図書資料を紹介します。
【資料1】『経験から学ぶ大規模災害医療 対応・活動・処置』(丸川征四郎編著 永井書店 2007)
p217-225「発災時の病院医療活動 手術室」(上農吉朗)
手術室が地震をはじめとする災害によって被る影響とその対策、日中の予定手術実施中の地震発生を想定した具体的な対応などが書かれています。
【資料2】『災害に強い病院であるために 被災者であり救援者でもある病院』(福田幾夫編 医薬ジャーナル社 2014)
p98-118「東日本大震災における手術室 アンケート調査から」
アンケート調査の集計結果と分析、調査に基づく病院の防災上の問題点と対策について書かれています。
【資料3】『手術室の安全医学講座』(横野諭編著 金芳堂 2015)
p245「災害と電源設備」
【資料4】『新体系看護学 19 臨床看護論』(メヂカルフレンド社 2003)
p195「手術室看護 災害時の対策」
「手術中に大地震が発生した場合には、まず患者の真上にある無影灯を部屋の隅に移動させることと、手術室入り口のドアを開放して退路を確保することが重要である。一方、同時に、患者に対しては、必要な処置を行った上で、できるだけ速やかに創部を閉じ、手術部内の決められた避難場所に患者を避難させ」といった記述があります。
また、以下はインターネット上で閲覧可能な論文です。
【資料5】萩野沙織・斉藤美香「アクションカード・訓練時評価表を用いた防災訓練の効果」(『盛岡赤十字病院紀要』25巻1号 2016年8月)p72-77
(http://id.nii.ac.jp/1063/00011389/)
A病院手術室では、東日本大震災の際とその後の防災訓練で毎回振り返りと災害対策マニュアルの見直しをしてきましたが、その評価や効果の検証を初めて行ったので、この論文で報告しています。
【資料6】金谷明浩[ほか]「手術室における震災避難訓練」(『蘇生』35巻1号 2016年4月)p23-26
(https://doi.org/10.11414/jjreanimatology.35.1_23)
【資料7】小林静香・黒澤友美「東日本大震災を体験した手術室看護師の実態調査と今後の課題」(『日本農村医学会雑誌』63巻1号 2014年5月)p61-69
(https://doi.org/10.2185/jjrm.63.61)
【資料8】西野京子「手術室の災害対策 手術室の災害対策(平時の準備)」(『日本臨床麻酔学会誌』33巻4号 2013年7月)p523-530
(https://doi.org/10.2199/jjsca.33.523)
- 回答プロセス
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当館のNDC492.9(看護学)、494.2(手術)、498.163(病院経営)、498.89(災害医療)に関する書架をブラウジングして目次や索引を確認したところ【資料1】【資料3】が見つかりました。
また、Webcat Plus Minusで次のキーワードにより検索したところ【資料2】が、国立国会図書館リサーチ・ナビで検索したところ【資料4】がそれぞれ見つかりました。
当館の蔵書検索システムでは適当な資料が見当たりませんでした。
キーワード:「災害看護」「災害医療」「災害」「防災」「被災」「地震」「病院」「事業継続」「BCP」「停電」「非常電源」「医療用ガス」「手術」等
さらに、「医中誌Web」(https://login.jamas.or.jp/)で「本文あり(無料)」「会議録を除く」に限定して「手術室」「災害対策」「停電」「医療用ガス」等のキーワードにより検索しました。【資料5】から【資料7】の論文がヒットしました。
その他、『日本臨床麻酔学会誌』に複数の関連論文が掲載されており、J-Stageで同様のキーワードにより検索・閲覧可能です(【資料8】ほか)。
看護とその周辺領域の雑誌・紀要等に掲載された文献を集めた「最新看護索引Web」(https://jk04.jamas.or.jp/kango-sakuin/)でも同様に検索しましたが、無料アクセスの範囲ではここに追加すべき資料は見当たりませんでした。
(インターネット最終アクセス:2020年12月11日)
- 事前調査事項
- NDC
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- 臨床医学.診断.治療 (492 9版)
- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『経験から学ぶ大規模災害医療 対応・活動・処置』(丸川征四郎編著 永井書店 2007)(1102055960)
- 【資料2】『災害に強い病院であるために 被災者であり救援者でもある病院』(福田幾夫編 医薬ジャーナル社 2014)(1102391355)
- 【資料4】『新体系看護学 19 臨床看護論』(メヂカルフレンド社 2003)(県内市立図書館所蔵)
- 【資料5】萩野沙織・斉藤美香「アクションカード・訓練時評価表を用いた防災訓練の効果」(『盛岡赤十字病院紀要』25巻1号 2016年8月)p72-77
- 【資料6】金谷明浩[ほか]「手術室における震災避難訓練」(『蘇生』35巻1号 2016年4月)p23-26
- 【資料7】小林静香・黒澤友美「東日本大震災を体験した手術室看護師の実態調査と今後の課題」(『日本農村医学会雑誌』63巻1号 2014年5月)p61-69
- 【資料8】西野京子「手術室の災害対策 手術室の災害対策(平時の準備)」(『日本臨床麻酔学会誌』33巻4号 2013年7月)p523-530
- 【資料3】『手術室の安全医学講座』(横野諭編著 金芳堂 2015)(1102423029)
- キーワード
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- 災害看護
- 災害医療
- 病院経営
- 災害予防
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000292738