レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/08/02
- 登録日時
- 2018/10/14 00:30
- 更新日時
- 2018/10/14 00:30
- 管理番号
- 6001033584
- 質問
-
未解決
昭和天皇が採集した、深海にすむクモヒトデの仲間の標本が新種だと分かったと新聞記事で見た。その生物の名前を知りたい。
- 回答
-
その生物は、「トゲツルボソテヅルモヅル」と名付けられたことがわかりました。
1.新聞記事のオンラインデータベースや、インターネットで検索したところ、下記のような記事が確認されましたので、一例をご紹介します。
○オンラインデータベース『ヨミダス』より
『読売新聞』2018/03/13 東京朝刊 3社 37頁 04段 323字
見出:昭和天皇採取の生物 新種 クモヒトデの仲間 東大など標本分析
上記記事によれば「テヅルモヅルは通常、水深40メートルより深い場所に生息。
複雑に枝分かれした腕を持ち、腕を広げた全長は30〜40センチほどになる。
東京大の岡西政典特任助教らが、同博物館で所蔵されていた標本を、海外の標本と比べるなどした結果、別の新種とわかった。
表面に小さなとげがあり「トゲツルボソテヅルモヅル」=写真、岡西特任助教提供=と命名された。
沖縄県立芸術大の藤田喜久准教授(海洋生物学)の話「テヅルモヅルの多様性を明らかにする重要な成果だ」
との記述があります。
○オンラインデータベース『日経テレコン』より
『日本経済新聞』 2018/03/09 夕刊 10頁 287字
昭和天皇採集、ヒトデに新種、深海に「テヅルモヅル」仲間
○インターネット版「産経ニュース」2018/03/19付記事
「昭和天皇も採集、新種・トゲツルボソテヅルモヅル 全国初、謎の生物を展示 茨城」
の記事の掲載がありました。(2018/8/2現在)
https://www.sankei.com/region/news/180319/rgn1803190053-n1.html
2.学名・和名について
東京大学大学院 理学系研究科・理学部 ホームページ(2018/8/2現在)、
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2018/5790/
「昭和天皇ご採集の標本を含む、日本の太平洋側(東北沖、相模湾、三重沖)から採集された11個体のツルボソテヅルモヅル属の一種が、新種である事を認め、「Astrodendrum spinulosum(アストロデンドラム・スピニュローサム)」(標準和名:トゲツルボソテヅルモヅル)と命名した。」との記述があります。
3.テヅルモヅルについての図書資料は、下記のようなものがあります。
『深海生物テヅルモヅルの謎を追え! 系統分類から進化を探る フィールドの生物学』
(岡西/政典‖著 東海大学出版部 2016.5 )
以上
【事例作成日:2018年8月2日】
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 軟体動物.貝類学 (484 8版)
- 参考資料
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- 深海生物テヅルモヅルの謎を追え! 岡西/政典‖著 東海大学出版部 2016.5
- https://www.sankei.com/region/news/180319/rgn1803190053-n1.html (インターネット版「産経ニュース」2018/03/19付記事(2018/8/2現在))
- https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2018/5790/ (東京大学大学院 理学系研究科・理学部 ホームページ(2018/8/2現在))
- キーワード
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- トゲツルボソテヅルモヅル(トゲツルボソテヅルモヅル)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌事項調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000243806