レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年10月8日
- 登録日時
- 2017/11/05 16:54
- 更新日時
- 2021/07/04 09:58
- 管理番号
- 県立長野-17-104
- 質問
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霧ヶ峰の八島ヶ原湿原(諏訪郡下諏訪町)を絶賛したとされるジェンセン博士について詳しく知りたい。昭和49年(1974年)6月に当時の広島大学の鈴木兵二教授の案内で、八島ヶ原湿原を訪れたとされているが、フルネーム、国、生没年月日等を知りたい。
- 回答
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資料等で1974年に八島ヶ原湿原(八島湿原)を訪ねた記載は確認できないが、以下の人物と思われる。
ダニエル・ハント・ジャンゼン(Daniel Hunt Janzen)
1939年1月18日 アメリカ合衆国ミルウォーキー生まれ
現ペンシルベニア大学生物学教授
1997年 京都賞 基礎科学部門(進化・行動・生態・環境)受賞
(「Homo scias ダニエル・ジャンセンさん--地元と一体となった熱帯生態系保全を実践する」
『Scias(サイアス)』第3巻4号 p.18-21)
- 回答プロセス
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1 八島ヶ原湿原(八島湿原)が諏訪郡内の霧ヶ峰高原内に所在しているため、当館の資料の『諏訪の自然誌 陸水編』諏訪の自然誌・陸水編編集委員会編 1982【N408/3/4】を調べるがジェンセン博士については見当たらない。
2 当館所蔵の霧ヶ峰高原の植物、湿原に関する資料を検索するが確認できない。
八島ヶ原湿原(八島湿原)が八ヶ岳中信高原国定公園北西部にあり、諏訪郡下諏訪町に所在しているため、八ヶ岳総合博物館【最終確認2021.6.1】に問い合わせ、回答の人物の紹介があった。
3 ウィキペディアでダニエル・ハント・ジャンゼンを確認する。【最終確認2021.6.1】科学や文明の発展、また人類の精神的深化・高揚に著しく貢献した方々の功績を讃える国際賞である京都賞【最終確認2021.6.1】を1997年に受賞していることがわかり、所蔵の『最新科学賞事典 1997-2002』日外アソシエーツ編・刊 2003【402.1/ニチ/'97-'02】で確認する。
4 NDLサーチで「Daniel Hunt Janzen」を検索し、雑誌『Scias(サイアス)』第3巻4号 1998 朝日新聞社 p.18-21に「地元と一体となった熱帯生態系保全を実践する」【最終確認2021.6.1】の掲載があり、当館所蔵資料で略歴等の記載を確認する。
- 事前調査事項
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インターネットに平成4年3月12日の第123回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第2号の質問で、木島日出夫分科員より「ジェンセン博士の発言として高層湿原植物群落が非常に大きな価値があるものではないか」との発言があった。
- NDC
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- 海洋学 (452 10版)
- 植物地理.植物誌 (472 10版)
- 参考資料
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朝日新聞社. Scias 3(4)(33). 朝日新聞社, 1998-03.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000300680-00
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朝日新聞社. Scias 3(4)(33). 朝日新聞社, 1998-03.
- キーワード
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- 生物学
- 京都賞
- ダニエル・ハント・ジャンゼン
- Daniel Hunt Janzen
- 八島湿原
- 霧ヶ峰
- 八ヶ岳中信高原国定公園
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000224261