レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021.11.4
- 登録日時
- 2021/11/04 14:02
- 更新日時
- 2022/01/18 15:34
- 管理番号
- 3410
- 質問
-
未解決
「スイセンノウ」は「ひとりむすめ」と同一か。
- 回答
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「ひとりもしめ【一人娘】」植物。すいせんのう(酔仙翁)。 と記載があります。
『日本方言大辞典 下巻』尚学図書/編集 小学館 参考図書/818/N p2024
※「一人娘」と呼ばれる理由については不明です。
インターネット情報によると一つの茎に一つの花を咲かせるから…のようですが、出典不明です。
- 回答プロセス
-
植物(花)の「ひとりむすめ」を探しに来館。
『植物レファレンス事典』で項目がなかったため、インターネットにて検索。
「スイセンノウ」であることが確認できたので、「スイセンノウ」で資料を確認。
写真や図で同一と仰ったが、どの資料にも「ひとりむすめ」という説明がない。
利用者の田舎(広島)では、「ひとりむすめ」と呼ぶとのこと。
日を改めて回答資料を提示。
・『日本方言大辞典 下巻』尚学図書/編集 小学館 参考図書/818/Nに、”「ひとりもしめ【一人娘】」植物。すいせんのう(酔仙翁)。”とあり。参考文献として挙がっている『島根県方言辞典』広戸惇, 矢富熊一郎/編 島根県方言学会(国立国会図書館デジタルコレクション)でも「ひとりもしめ」で掲載を確認。
―――以下確認資料(同一とわかる内容の掲載は無し)
・『植物レファレンス事典3』日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 参考図書/470.3/S/3 p408「スイセンノウ」に記載のある掲載図鑑のうち、当館所蔵の『APG原色牧野植物大図鑑Ⅱ』と『茶花大事典 新版 上巻』について確認。
『日本帰化植物写真図鑑[1部改訂]』については、改訂前の『日本帰化植物写真図鑑[第1巻]』清水矩弘ほか/編著 全国農村教育協会 参考図書/471.7/Nのみ所蔵していたため、そちらを確認。
どの資料にも「ひとりむすめ」の記載なし。
・『植物の名前の話』前川文夫/著 八坂書房 470.3/S、『植物和名の語源』深津正/著 八坂書房 470.3/S、『園芸植物名の由来』中村浩/著 東京書籍 627.0/E には「スイセンノウ」自体の記載なし。
・『園芸大図鑑 改訂版』ブティック社 627/Eでは、「フランネルソウ」の別名として「スイセンノウ」が掲載。「ひとりむすめ」の記載なし。
・『ガーデン植物大図鑑』講談社/編 講談社 627/Gでは、別名「フランネルソウ」で掲載。「ひとりむすめ」の記載なし。
・『誕生花と幸せの花言葉366日』主婦の友社/編 主婦の友社 627/Tでは、スイセンノウ→フランネルソウとあり、7月23日の誕生花として掲載があるが、「ひとりむすめ」の記載はなし。
・『ガーデニングの花選び』川原田邦彦/監修 日東書院本社 627/G、『あなたに贈る花ことば』若菜晃子/文 ピエ・ブックス 627/A、『誕生日の花図鑑』中居惠子/著 清水晶子/監修 ポプラ社 627/T、『花ことば』樋口康夫/著 八坂書房 627/H、『ちいさな花ことば・花図鑑』宇田川佳子/監修 ユーキャン学び出版 627/Cには、「スイセンノウ」または「フランネルソウ」自体の掲載なし。
・『角川俳句大歳時記 夏』角川学芸出版/編集 角川学芸出版 911.3/Kでは、「酔仙翁草 すいせんのう・すいせんをう」の掲載はあるが、水仙翁・フランネル草の記載と植物の解説のみで「ひとりむすめ」の記載はなし。
- 事前調査事項
- NDC
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- 方言.訛語 (818)
- 一般植物学 (471)
- 花卉園芸[草花] (627)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 兵庫県立図書館へも「ひとりむすめ」と呼ばれる理由についてレファレンス協力をお願いしたが、不明との回答
- 調査種別
- 文献紹介 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000307119