レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年06月15日
- 登録日時
- 2018/02/01 15:17
- 更新日時
- 2018/04/24 17:38
- 管理番号
- 埼久-2017-120
- 質問
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解決
アマチャとアマチャヅルの違いと原産地、名前の由来を知りたい。
- 回答
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質問に関する記述のあった以下の資料を紹介した。
『日本大百科全書 1 あ-あん』(小学館 1984)
p547 「アマチャ〔甘茶〕ユキノシタ科の落葉低木で、ヤマアジサイの一変種。コアマチャともいう」「甘茶の甘味成分はD-フィロズルチン及びイソフィロズルチンで、甘味度はサッカリンナトリウムの約二倍の強さをもつ」とあり。
p547 「アマチャヅル〔甘茶蔓〕ウリ科の多年生つる草」「日本全土、アジア東部および南東部に分布」とあり。
『新牧野日本植物圖鑑』(牧野富太郎原著 大橋広好編 北隆館 2008)
p248 「アマチャ〔ゆきのした科〕」に「〔日本名〕アマチャは葉を乾かすと非常に甘くなり、それで甘茶を作るからである」とあり。
p473 「アマチャヅル〔うり科〕」に「北海道から琉球まで、および朝鮮半島、中国、東南アジアに広く分布」「〔日本名〕葉に甘みがあるのでアマチャヅルという」とあり。
『野外植物民俗事苑』(長沢武編著 ほおずき書籍 2012)
p27 「アマチャ(仏生会に使われる)甘茶の原料となることから名がついた」「お茶にするほか、防腐力もあるので醤油の味付け、糖尿病患者に砂糖の代わりに用いたりもする」とあり。
p27 「アマチャヅル 葉に甘みがある蔓草なので名がついた」とあり。
『家庭で使える薬用植物大事典』(田中孝治著 家の光協会 2002)
p27 「アマチャ 薬用部・葉、薬用・甘味料」「北海道、本州、四国、九州の山地に多く自生するヤマアジサイのなかで、葉に甘味のあるおのを選んで栽培したのがアマチャである」とあり。
p28 「アマチャヅル 薬用部・茎葉、薬用・滋養保健」「【名の由来】葉を噛むと甘味があり、アマチャを連想したことから甘茶蔓の意で名づけられたという」とあり。
その他関連する記述のあった資料
『植物3.2万名前大辞典』(日外アソシエーツ 2008)
『日本の薬草 フィールドベスト図鑑 vol.17』(指田豊監修 学習研究社 2004)
- 回答プロセス
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1 百科事典を調べる
『日本大百科全書 1 あ-あん』(回答資料)
2 植物図鑑を調べる
『新牧野日本植物圖鑑』『家庭で使える薬用植物大事典』『日本の薬草 フィールドベスト図鑑 vol.17』(回答資料)
3 名称の起源を調べる
『野外植物民俗事苑』『植物3.2万名前大辞典』(回答資料)
質問に関連する記述のなかった資料
『世界薬用植物百科事典』(アンドリュー・シェヴァリエ原著 難波恒雄監訳 誠文堂新光社 2000)
『薬草ライフ 体質改善編』(吉川敏男著 ニライ社 1992)
- 事前調査事項
- NDC
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- 植物学 (470 9版)
- 参考資料
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- 『日本大百科全書 1 あ-あん』(小学館 1984) , ISBN 4-09-526001-7
- 『新牧野日本植物圖鑑』(牧野富太郎原著 大橋広好編 北隆館 2008) , ISBN 978-4-8326-1000-2
- 『野外植物民俗事苑』(長沢武編著 ほおずき書籍 2012) , ISBN 978-4-434-17000-3
- 『家庭で使える薬用植物大事典』(田中孝治著 家の光協会 2002) , ISBN 4-259-56016-6
- キーワード
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- 甘茶(アマチャ)
- アマチャヅル
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000229626