レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/02/13
- 登録日時
- 2017/12/01 00:30
- 更新日時
- 2017/12/01 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-170045
- 質問
-
解決
プリン塩基がどのような成分で構成されているか知りたい。
- 回答
-
以下の資料に記載がありました。※【 】内は当館請求記号です。
資料1 泉屋信夫[ほか] 共著『生物化学序説』化学同人, 1998【464/982】
pp.79-90 「核酸の化学」の項中の「5.2.1 核酸塩基」の項
「核酸を構成する塩基にはプリン塩基とピリミジン塩基の2種類があり,それぞれはプリンとピリミジンを母体とする誘導体である.プリン塩基にはアデニン(adenine,略号A)とグアニン(guanine,略号G)があり,これらはともにDNAとRNAの両方に含まれる.アデニン(6-アミノプリン)はプリン核の6位がアミノ基で置換された構造をもち,グアニン(2-アミノ-6-オキソプリン)は2位にアミノ基を,6位にケト基をもっている.(後略)」
資料2 長倉三郎[ほか] 編集『岩波理化学辞典』岩波書店, 1998【403.3/982/R】
p.1204 「プリン」の項
「(前略)プリン核をもつ化合物にはアデニン,グアニン,キサンチン,尿酸などや,カフェイン,テオブロミンなどアルカロイドがある.これら誘導体の多くは塩基性であってプリン塩基とよばれ,生化学上重要なものが多い.」
p.1204 「プリン塩基」の項
「プリンの誘導体のうち,一群の塩基性化合物を総称する.プリンアルカロイドはその1つである.またアデニン,グアニンはヌクレオシドの形で核酸の塩基部分を構成する.」
資料3 今堀和友, 山川民夫 監修『生化学辞典』東京化学同人, 2007【464/07Z/R】
p.1167 「プリンアルカロイド」の項
「構造上,プリン核をもつアルカロイドの総称.これらのうち,アデニン,グアニンのように,リボース,リン酸などと結合して核酸を構成する単位として知られているものもある.キサンチン,テオフィリン,テオブロミン,カフェインは,高等植物の成分として,広く分布している.(後略)」
資料4 小田原雅人 監修, 主婦の友社 編『痛風』主婦の友社,2003【493.6/031】
pp.28-29 「プリン体の役割」の項中の「プリン体のもとは遺伝子の成分」の項
「DNAやRNAなどの遺伝子の成分である核酸は、塩基、リン酸、糖の3つの成分で構成されています。塩基は、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)、ウラシル(U)という5つの物質の組み合わせで遺伝情報をつくり、伝達する役割を持っています。この塩基配列と呼ばれる遺伝子情報がなければ、生物は存在することができません。このなかで、アデニンとグアニンを、その構造の特徴から「プリン体」と呼んでいます。(後略)」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 生化学 (464 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- プリン骨格
- プリンアルカロイド
- 塩基性物質
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 図書館
- 調査種別
- その他
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000225691