①には、「アマガエルのからだの色は、ふだんは緑色のことが多いのですが、ちがう色にかわることがあります。アマガエルの皮膚には、色のつぶが散らばっていて、まわりの温度や湿度、光などによって、色のつぶがひろがったり、ちぢまったりして、色がかわるといわれています。その結果、からだの色やもようが、まわりとよく似たものになり、敵に見つかりにくくなることもあります。」と書かれています。変化する色として、岩の色(岩の上にいるアマガエルは、岩そっくりのもようをしています。)落ち葉の色(落ち葉の上にいるアマガエルは、からだが褐色にかわりつつあります。)木に変身(木のえだにのぼったアマガエルのせなかが、緑色から、えだと同じ色へと変化していきました。)あざやかすぎる色(ときどき黄色や青になったカエルをみかけることがあります。)まだらもよう(コケが生えた地面にいるアマガエルには、せなかにまだらもようがあって、コケや地面と見分けにくくなっています。)と紹介されている。
②には、カエルの体色変化について、「植物の上でくらすアマガエルは、環境にあわせて体の色を変えることができます。」「アマガエルなどのカエルの表皮の下には、黄色色素細胞、銀色にかがやくグアニン細胞、黒色色素細胞の3層からなる色素細胞の層があります。」「これらの細胞の変化によって、体色を変えることができます。」「みどり色の濃淡だけでなく、灰褐色や褐色にも変化します。」と書かれている。
③には、「あまがえるは、まわりにあわせて、いろやもようをかえることができるのでござる。」にんぽういろがわりのじゅつをつかえば、「いしのうえでははいいろ」に「かれはのうえではちゃいろ」に変身できることなどが、カラー写真入りで、分かりやすく紹介されている。「写真のような体色変化は、アマガエルが周囲の色を目で感じ、体にある色の違う三つの細胞の並び方や割合を変化させることによっておこります。周囲の環境に合わせて自分の体を目立たなくすることによって、アマガエルは外敵から身を守っているのです。」と書かれている。
④には、アマガエルの体色変化について、「動物はまわりのようすが変化すると、目や耳、皮ふなどから情報を集め、危険から逃れる行動をしたり、体に変化を起こしたりします。カエルの体色の変化を通して、保護色の意味を理解できます。」とある。実際に、カエルを白色の環境、緑色の環境、茶色の環境に入れて体色の変化の実験をした結果、それぞれの環境の色に変化した、と記載されている。体色を変化させる理由について、アマガエルは、「まわりの環境に合わせて体色を変えて、獲物や鳥などの天敵に見つかりにくくしています。」「さらに雲型の模様を出すことで、迷彩服のようにまわりの環境に溶け込み、体を隠します。」と書かれている。
⑤には、カエルが色を変える理由について「弱肉強食の厳しい世界に生きているカエルは、常に逃げられるように、そして隠れられるように準備して生活しています。例えば、アマガエルの仲間は、体色をまわりの環境に合わせ変化させる「保護色」にして目立たないように生活しています。」「コンクリートの上では体の色を白っぽくして身を隠します。」と書かれている。