レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/01/08
- 登録日時
- 2021/08/27 00:30
- 更新日時
- 2021/08/27 09:30
- 管理番号
- 所沢本-2021-015
- 質問
-
解決
大陸プレートや海底プレートがあるが、その厚さはどうやったらわかるのか知りたい。
- 回答
-
以下の資料に記載があります。
〇『地震・津波と火山の事典』 東京大学地震研究所/監修 丸善 2008年
〇『地震・火山の事典』 勝又護/編 東京堂出版 1993年
- 回答プロセス
-
《参考資料の内容確認》
・『地学事典』 地学団体研究会新版地学事典編集委員会/編 平凡社 1996年
p1160 「プレート」の項に、「(前略)プレートには海洋地域を含む海洋プレート、大陸地域を大陸プレートがある。海洋プレートは中央海嶺で生産され、年代とともに厚くなり、海溝で沈み込む。大陸プレートは、これと異なり軽い大陸地殻を含むので、リサイクルされない。」と記載があります。
p537 「じしんは 地震波」の項に、「地球を伝わる弾性波。地球内部は均一ではなく層構造をなしているので、地表で観測される地震波にはいろいろな反射波や屈折波が含まれる。(後略)」
《所蔵資料の内容確認》
〇『地震・津波と火山の事典』 東京大学地震研究所/監修 丸善 2008年
p1-2 「(2)地球の構造は地震波で調べる」の項に以下の記載があります。
p1「(前略)地球の構造はどのようにして調べたのだろうか。地球の中心まで掘ることはできない。そこで地球の内部を伝わる地震波を用いて調べたのである。(後略)」
p2 「(3)主な不連続面」の項に、以下の記載があります。
「地震波を用いて調べると、地球の内部には地震波の伝わる速度が急に変化する深さがあることがわかる。これを地震波速度不連続面と読んでいる。(中略)マントルの深さ100kmあたりより深い部分は、それより浅い部分よりも地震波速度(特にS波)の遅い低速度層があると考えられている。この低速度層はアセノスフェアとよばれ、(中略)この低速度層より上のマントルは一体として動きやすくなり、リソスフェアとよばれている。(後略)」
p12-13 「(1)プレートで考える」の項に、以下の記載があります。
p12「マントル最上部の比較的変形しにくい層と地殻をあわせた部分をリソスフェアとよび、リソスフェアはプレートともよばれている。(中略)陸のプレートは厚さ数十kmの大陸地殻を載せている。(中略)大陸地殻はマントルよりも密度が小さいために、マントルの上に浮いていて沈むことはない。それに対し、海のプレートは厚さ6km程度の非常に薄い海洋地殻を載せているにすぎないため、海溝ではプレートのマントル部分による負の浮力が優り、マントルに沈み込んでしまう。(後略)」
〇『地震・火山の事典』 勝又護/編 東京堂出版 1993年
p92-93 「地震波 じしんぱ」の項に、以下の記載があります。
p93「(前略)地震波は速度の変化や構造の境界などに応じて屈折・反射しながら伝わっていく。地震波は地球のあらゆる部分を通過するので、その伝わり方を調べることにより地球内部に関するいろいろな情報が得られる。地球内部の地震波の速度分布(速度構造)から、直接観察できない地球深部の物質やその状態を知る手掛かりが得られる。また、地震波の波線を追跡することにより地球内部の構造を知ることができる。現在得られている地球の内部に関する知識の多くは、地震波がもたらした情報によるものである。」
p224-225 「プレート」の項に、以下の記載があります。
p225「(前略)プレートの厚さはプレートごとに異なるほか、地域的にも変化する。海洋プレートの厚さは平均70km程度であるが、海嶺に近い新しい地域で薄く(40km程度)、成長に従って厚く(100km程度)なる。大陸プレートの厚さは多様で、よく分からない部分もある。」
- 事前調査事項
- NDC
-
- 地震学 (453 9版)
- 参考資料
-
- 地震・津波と火山の事典 東京大学地震研究所/監修 丸善 2008.3 453.036 978-4-621-07923-2
- 地震・火山の事典 勝又護/編 東京堂出版 1993.9 453.033 4-490-10354-9
- キーワード
-
- 地球
- プレート
- 測定
- リソスフェア
- 地震波
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000303714