レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年1月6日
- 登録日時
- 2017/03/29 00:30
- 更新日時
- 2022/08/14 22:09
- 管理番号
- 県立長野-15-079
- 質問
-
解決
浅間山の天明大噴火(1783)を描いた江戸時代の絵図でデジタル資料があるか。
- 回答
-
『(浅間岳焼)天明信上変略記 天明信州上州変略記 写』【最終確認2022.8.6】には噴火の場面がある。信州デジタルコモンズの解説は次のとおり。
浅間焼け天明信州上州変略記。天明3年(1783)4・5・6月噴火、7月5~8日大噴火、軽井沢宿・
峠町に大石・火玉降り家多数焼け潰れ、碓氷峠道途絶、佐渡への囚人駕籠は高崎へ帰る、大名行列
も滞る、11月頃道は開けたが馬無く御用継送りは背負い歩いて運ぶ。北上州へ噴石等押出し、すべ
ての穀物は高値となり、庶民困窮し、騒動が9月29日の夜から上州で起り、酒屋・穀屋等焼き払われ
る。騒動は信州へも及び、沓掛宿の蔦屋、岩村田宿布袋屋等が潰される。佐久郡被害村16、小県郡
10ヶ村、両郡合わせて62軒が焼かれたり潰されたりした。これに対し上田藩が暴徒を阻止、松代・
松本・高島藩なども兵を出して固め、沈静化した。高崎から軽井沢迄作物は皆無。暮の餅つきなし年
始の礼も中止。木曾では尾州侯が一人宛て一合の米を出し毎日粥にして施した。川上筋では藁餅をこ
しらえて飢えを凌ぎ、このため藁がなくなり馬の餌なく、松葉を食わせたという。
(丸山清俊資料[0-6/222/14] 長野県立歴史館所蔵)
- 回答プロセス
-
1 当館が運営するデジタルアーカイブサイト「信州デジタルコモンズ」で、「浅間」をキーワードに検索。【最終確認2022.8.6】
2 当館資料では「浅間山焼候節書附」[N453.8/10]、「浅間山大焼前代未聞記」[N453.8/6]などがあるが、噴火の図はなし。【最終確認2022.8.6】
丸山清俊資料(当館から長野県立歴史館に移管)に『(浅間岳焼)天明信上変略記 天明信州上州変略記 写』があり、噴火の場面の絵図がある。また、浅間山焼上之図(坂本・安中を中心)が見つかるが、何時の噴火を描いたものかは不明。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 地震学 (453 10版)
- 中部地方 (215 10版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 浅間山
- 噴火
- 天明
- 浅間大焼
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵機関調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000213218