レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/05/09
- 登録日時
- 2020/07/03 00:30
- 更新日時
- 2020/07/03 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-200040
- 質問
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解決
バナジウムが人体に与える影響について記載された資料はあるか。
- 回答
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以下の資料をご案内します。
資料1 National Research Council/編『環境汚染物質の生体への影響 2』東京化学同人, 1980【519.5/ナ1/2】
p.161「バナジウム」-「序論」の項
「(前略)工業的にバナジウムを取扱う区域で高濃度のバナジウムを含む粒子状物質を吸入すると,鼻,眼,咽喉の刺激をともなう激しい空咳が観察され,また工場でバナジウム化合物の暴露を長期間受けた場合,るい痩,食欲不振,嘔気,下痢などと起こす事実が明らかにされている。(後略)」
その他,pp.204-228「バナジウム」-「5 バナジウムの生体に対する影響」の項で,「人間に対する影響」などの記載があります。
資料2 左巻/健男著,田中/陵二著『よくわかる元素図鑑』PHPエディターズ・グループ, 2012.10【431.11/2012.X】
pp.64-65「バナジウム」の項
「(前略)独立行政法人国立健康・栄養研究所のデータベース「バナジウム」の項に,人では“糖尿疾患者にメタバナジン酸ナトリウムを1日に125ミリグラムあるいは硫酸バナジウム100ミリグラムを摂取させてところ,インスリン感受性が改善し,血糖値が低下したという報告があります。しかし過剰量の長期摂取は安全ではなく(中略)この現象については更なる検証が必要です”とあります。(中略)バナジウム入りのミネラルウォーターやサプリメントが販売されています。“人に対する安全性については,通常の食品から適切に摂取すればおそらく安全と思われるが,サプリメント等の形態での過剰摂取は危険性が示唆されています。五酸化バナジウムは有毒であるとの報告があります”とあることを知っておきましょう。」
また,参考に以下のウェブサイトもご案内します。
・環境省ウェブサイト
「化学物質の環境リスク評価 第11巻」の項中「[14] バナジウム及びその化合物 [PDF 657KB]」の項
https://www.env.go.jp/chemi/report/h24-02/ (最終アクセス日:2020/05/09)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 金属元素とその化合物 (436 9版)
- 参考資料
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- National Research Council/編. 環境汚染物質の生体への影響 2. 東京化学同人, 1980【519.5/ナ1/2】:
- 左巻/健男?著 田中/陵二?著. よくわかる元素図鑑. PHPエディターズ・グループ, 2012.10【431.11/2012.X】:
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000283941