レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/05/02
- 登録日時
- 2018/09/01 00:30
- 更新日時
- 2019/03/27 16:24
- 管理番号
- 千県中児童-2018-9
- 質問
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解決
大人と子どもがブランコに乗ると重さで振れ幅が違っているように見える状況を確認した。そのことについて書かれた本を探している。(質問者は大人だが、本を読むのは小学生の子ども)
- 回答
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次の資料により、体重で振れ幅は変わらないということがいえます。
【資料1】『大実験・大観察@科学館 1 エネルギーともののしくみ』(『大実験・大観察@科学館』編集室編 2016)
p68「力学的エネルギー」の項目
「運動エネルギーと位置エネルギーを足したものを「力学的エネルギー」といいます。また、ふりこのように、力学的エネルギーが一定に保たれることを「力学的エネルギーの保存」といいます。」
【資料2】『理科の実験・観察 物質とエネルギー編 ポプラディア情報館』(横山正監修 ポプラ社 2007)
p170-171「実験 物体が落下する速さを調べよう」の項目
「重い砂袋と軽い砂袋での実験結果をくらべてみると、重さがちがっても、0.1秒ごとの記録テープの長さがおなじでした。つまり、重い砂袋も軽い砂袋も、0.1秒間ごとに落ちていく距離がおなじという結果になります。」
ブランコをこぐとブランコの振れ幅が大きくなる仕組みの説明としては、次の資料に関連の記述があります。
【資料3】『科学の実験 ジュニア学研の図鑑 11』(学研教育出版 2009)
p52-53「ブランコのひみつ」の項目
「ふり子では、糸の長さが変わらなければ、ふれはばはずっといっしょです。では、なぜ、ブランコをこいで、ふれはばを大きくすることができるのでしょうか。それは、ブランコの支点と体の重さの中心との長さを変えているからです。つまり、かがむと体の重さの中心と支点との長さが長くなり、そこから体をのばすと短くなります。すると、ブランコが速くなり、高いところまで上がることができ、ふれはばがおおきくなるのです。」
p53図
1.下がるときにかがむと、支点から重さの中心までが長くなる。
2.立つと支点から体の重さの中心までが短くなり速くなる。
3.速くなる分、高く上がり、ふれはばが大きくなる。
【資料3】より、ブランコをこぐときに立ったりかがんだりして支点から体の重さの中心までの距離を変化させることで速度が上がり、振れ幅が大きくなることがわかりました。
【資料4】『中学生がおしえる小学生の理科実験』(寺田義昌監修 朝日学生新聞社 2011)
p19「思い通りに動く5円玉」の実験の解説
「ブランコの固有振動数と足の曲げのばしのリズムが一致すると、ブランコはおおきくゆれるようになる」
【資料4】より、ブランコの動きに合わせて足をのばしたり曲げたりすることで、ブランコの振れ幅が大きくなることがわかりました。
- 回答プロセス
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(1)「420(物理学)」の分類の書架を見たが、関連の記述がある図書が見当たらず、「403(参考図書)「407(研究法)」、「408(叢書)」の書架も確認し、ふりこの運動に関する記述はないか探した。
【確認したが、関連の記述が見つからなかった資料】
・『キッズペディア科学館』(日本科学未来館監修 2014)(0600534675)
・『ふしぎがいっぱい5年生』(村山哲哉監修 NHK出版 2013)(0600471978)
・『てんびん・てこ・ふりこ』(大竹三郎[著] 国土社 1995)(9600077143)
(2)図書館の蔵書検索
件名「振り子」で所蔵資料を検索。【資料1】~【資料4】に関連記述あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 力学 (423 9版)
- 参考資料
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- 大実験・大観察@科学館 1 『大実験・大観察@科学館』編集室/編 理論社
- 理科の実験・観察 物質とエネルギー編 横山 正/監修 ポプラ社
- 科学の実験 学研教育出版
- 中学生がおしえる小学生の理科実験 寺田 義昌/監修 朝日学生新聞社
- キーワード
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- 振り子(フリコ)
- ぶらんこ(ブランコ)
- 振幅(シンプク)
- 力学(リキガク)
- 遊具(ユウグ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 児童書
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000241726