レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年04月01日
- 登録日時
- 2021/12/15 15:14
- 更新日時
- 2021/12/15 15:14
- 管理番号
- 市川20210401-05
- 質問
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未解決
陸軍幼年学校が存在したのに、なぜ海軍幼年学校は設立されなかったのかを論述した文献はないか。
- 回答
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自館所蔵の資料で調査、またCiNiiで論文検索したが、該当するものはなかった。
『軍隊教育と国民教育 帝国陸海軍軍学校の研究』(高野邦夫/著 つなん出版 2010)の第二部「陸軍の教育」のp.196に「なぜ、幼年学校を設けたかの理由であるが、これは幕末以来、幕府をはじめ西南雄藩がつきあっていた当時の陸軍強国のフランス、ロシア、プロシア(オーストリア)の制度にならったものだといわれている。」と記載されている。一方、第三部「海軍の教育」のp.361-362には「戦力的にも陸軍が圧倒的に人力にたよっているのに対して、海軍は高度の科学・技術文明の所産である艦艇や飛行機なしには存在・活動し得ないので、人員も“少数精鋭主義”の名の下に平時はギリギリの人数でやっていかざるを得なかったのである。」等、陸軍と海軍の違いについての記述はあるが、幼年学校を設置しなかった理由は確認できなかった。
なお、海軍の教育としては、『図説総覧 海軍史事典』(小池猪一/編著 国書刊行会 1985)第四部「海軍教育制度沿革史」(七)「海軍特別年少兵制度」のp.229に「長期にわたり且つ特別な教育を行うという海軍にとって画期的な教育制度」として設けられた「海軍特別年少兵制度」についての記載があり、志願者応募年齢は十四歳以上であった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 陸軍 (396)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000308989