県北地区では大田原市に金丸原飛行場がありました。関連資料をご紹介します。
・『栃木県の近代化遺産 栃木県近代化遺産(建造物等)総合調査報告書』(栃木県教育委員会文化財課/編、発行 2003)
江戸時代末期から第二次世界大戦終結時までに近代的手法によって作られた建築物や土木構造物についての調査報告書です。
p.65「4 防空と本土決戦用施設」という項があり、栃木県内に作られた飛行場について僅かに記述があります。
・『金丸原飛行場 飛行場開設から終戦までの12年間』(矢板賢栄/著、発行 1195)
大田原市に存在した金丸原飛行場の開設から終戦までの歴史をまとめた資料です。巻末に資料として金丸原関係年表、航空機一覧、飛行場跡碑文等が掲載されています。
・『思い出の金丸原』(下鳥喜工/編 金丸飛行会 1981)
金丸原飛行場の在籍者、関係者によって発行された文集です。写真も多く掲載されており、昭和55年9月に行われた金丸原飛行場跡碑の落成除幕式の祝辞や落成までの経過報告等も記載があります。
なお当館未所蔵ですが、国立国会図書館デジタルコレクション資料から、当時の栃木県内飛行場の位置図を確認しました。(最終確認日:2021年1月29日)
・『本土航空作戦記録』(第一復員局 1946/1949)
「附録第三 本土航空施設の梗況」という項があり、別紙第三に付図として「本土陸軍飛行場位置一覧圖」があります。手書きのため文字が薄れて読みにくい部分はありますが、那須野や金丸原、宇都宮等の記載が確認できました。
(参考)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8815530 最終確認日:2021年3月24日