レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/11/19
- 登録日時
- 2017/01/31 00:30
- 更新日時
- 2019/02/01 17:34
- 管理番号
- 651
- 質問
-
解決
大杉栄の「おじ」は、第16師団(京都)の師団長だったのか?
- 回答
-
【】内は自館の資料コード。
第16師団の師団長だったのは、大杉栄の「従兄」の山田良之助。
「伯父」山田保永ではない。
<資料1>
『一橋論叢』47巻4号(一橋大学一橋学会編, 1962)
都築忠七著「大杉栄」
p140(通巻p.514)
「母・豊(旧姓楠井)(一八六三-一九〇九)は造り酒屋の娘、その姉の夫(栄の伯父)山田保永はやがて陸軍中将となり、その長男良之輔(栄の従兄)はのちに京都師団長をつとめるようになった。」の記載あり。
http://doi.org/10.15057/3371 2019/1/16確認
※ この資料では、従兄の名前の表記は「山田良之輔」となっている。
<資料2>
『日本陸海軍総合事典』(秦 郁彦編, 東京大学出版会, 1991)【1106153305】
p.347 「歴代第16師団長名簿」 山田良之助は大正12年8月6日~15年3月2日
p.152 「山田保永」(大杉の伯父、良之助の父)は項目としてあるが、 山田良之助は無。
<資料3>
『陸海軍将官人事総覧 陸軍編』(外山 操編, 芙蓉書房, 1981)【1100370301】
p.113 「山田良之助」として項目あり。「12・8・6第一六師団長 15・3・2待命」とあり。
<資料4>
『人事興信録 第7版 下 大正14年』(興信データ, 2001)【1107010363】
「や之部」41ページに「山田良之助」の項目あり。現職は「第十六師団長」とあり。
<資料5>
『日録・大杉栄伝』(大杉 豊編著, 社会評論社, 2006)【1107908137】
p.408 「山田は翌年八月に第十六師団長に昇格」と記載あり。
- 回答プロセス
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『大杉栄自叙伝』等評伝の年譜では記載がなかった。
「大杉栄 伯父 師団」でグーグル検索して、『一橋論叢』47巻4号のPDF版を発見。
http://doi.org/10.15057/3371 (2019年1月16日最終確認)
伯父の「山田保永」と、その長男で大杉の従兄の「山田良之助」について
軍人の事典や人事興信録、人名索引のある『日録・大杉栄伝』で確認。
- 事前調査事項
- NDC
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- 陸軍 (396)
- 参考資料
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<資料1>都築 忠七 / 大杉栄. 一橋論叢 / 一橋大学一橋学会一橋論叢編集所 編 47(4) 1962.04
URL:http://id.ndl.go.jp/bib/699170 論文オープンアクセスURL:http://doi.org/10.15057/3371 (2019年1月16日最終確認) -
<資料2>秦郁彦 編 , 秦, 郁彦, 1932-. 日本陸海軍総合事典. 東京大学出版会, 1991.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002176421-00 , ISBN 4130360604 -
<資料3>外山操 編 , 外山操. 陸海軍将官人事総覧 陸軍篇. 芙蓉書房, 1981.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I003832950-00 -
<資料4>人事興信録 第7版 復刻版. 興信データ, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003054179-00 -
<資料5>大杉豊 編著 , 大杉, 豊. 日録・大杉栄伝. 社会評論社, 2009.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010562100-00 , ISBN 9784784505869
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<資料1>都築 忠七 / 大杉栄. 一橋論叢 / 一橋大学一橋学会一橋論叢編集所 編 47(4) 1962.04
- キーワード
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- 第十六師団
- 大杉栄
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 事実調査
- 内容種別
- 郷土 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000208210