レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年08月01日
- 登録日時
- 2018/08/01 12:27
- 更新日時
- 2018/12/19 13:58
- 管理番号
- 20180801-1
- 質問
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解決
配属将校(はいぞくしょうこう)について知りたい。
- 回答
-
以下の資料がみつかった。
<事典類>
原剛, 安岡昭男編『日本陸海軍事典』上. - コンパクト版. 新人物往来社 , 2003.9
p.162 配属将校
「一九二五年(大正一四)四月一一日勅令で公布された陸軍現役将校学校配属令に基づく、中学校から大学にいたる男子学校に軍事教練の指導のために陸軍省から配属された将校。(以下略)」
・世界的な軍縮による現役将校の失職が社会問題であった。
・現役将校の学校配属は、将校層の救済、その勢力の温存と、学生の軍事技能を高める目的があった。
・原則として、将校の階級は大尉以上、大佐まで。
秦郁彦編 『日本陸海軍総合事典』第2版. 東京大学出版会 , 2005.8
本館請求記号:392.1 - N71
p.344-348 第2部 陸海軍主要職務の歴任者一覧 5.学校 K学校配属将校
「現役将校の学校配属は大正14年から昭和20年まで継続した。」
中学、高等学校、専門学校、大学について、配属された将校の氏名、階級、就任期間が記載されている。
以下はその例。
帝国大学(東京、京都、東北、北海道、九州、大阪、名古屋、京城、台北)ほか、東京商科大、東京文理科大、広島文理科大などの官立大学。
高等学校(第一、第三、新潟、第五)、私立大学(慶應、上智学院、専修、拓殖、中央、同志社、明治、立教、立命館、早稲田)など。
p.763 配属将校(陸軍) 第5部 陸海軍用語の解説
「(略)明治19年から男子の中等学校などで兵式体操が導入されたのが起源で、教師の多くは予後備役の下士官であったが、配属将校は現役であること、国公立校は強制だったこと、それに見合う兵役情の得点が付随するのが特徴だった。(以下略)」
<法令>
陸軍現役将校学校配属令 ( 大正14年 4月13日勅令第135号 ) (国立国会図書館 日本法令索引)
http://hourei.ndl.go.jp/SearchSys/viewEnkaku.do?i=T4EtfeMne0njXji9%2fGm3mg%3d%3d (2018/08/01 確認)
陸軍現役将校学校配属令・御署名原本・大正十四年・勅令第一三五号 (国立公文書館デジタルアーカイブ)
https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/Detail_F0000000000000029610 (2018/08/01 確認)
「陸軍現役将校学校配属令
第一条 官立又ハ公立ノ師範学校、中学校、実業学校、高等学校、大学予科、専門学校、高等師範学校、臨時教員養成所、実業学校教員養成所又ハ実業補習学校教員養成所ニ於ケル男生徒ノ教練ヲ掌ラシムル為陸軍現役将校ヲ当該学校ニ配属ス但シ戦時事変ノ際其ノ他巳ムヲ得サル場合ニ於テハ此ノ限ニ在ラス(以下略)」
<図書・雑誌論文>
秦 郁彦「第二次大戦期の配属将校制度 」軍事史学 40(4), 4-25, 2005-03
https://ci.nii.ac.jp/naid/40006902159 (2018/08/01 確認)
平原春好著『配属将校制度成立史の研究』野間教育研究所 , 1993 . - (野間教育研究所紀要 ; 第36集)
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BN0915983X (2018/08/01 確認)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 国防史.事情.軍事史.事情 (392)
- 参考資料
- キーワード
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- 配属将校
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 建学関連調査:世耕弘一
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000239864