レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年9月22日
- 登録日時
- 2022/01/27 11:04
- 更新日時
- 2022/02/06 22:19
- 管理番号
- 県立長野-21-220
- 質問
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解決
太平洋戦争の本の中で「決6676部隊」という記載を見つけたが、部隊名の前についている「決」の文字の意味について知りたい。
- 回答
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『日本陸海軍事典』 原剛編 新人物往来社 1997 【392.1/ハタ】p.272によると、「決」は大日本帝国陸軍第93師団の通称号・兵団文字符と呼ばれるもので、「敵に対して兵力を秘匿する目的で部隊につけた称号」とある。
- 回答プロセス
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1.まずインターネットで、6676部隊で検索。
総務省の「松戸市における戦災の状況(千葉県)」とういうサイトがヒット。
ページ内を詳しく見ていくと、「決6676部隊」を発見。
同ページ内上部に「第93師団」と記載あり。
第93師団を検索。ウィキペディアのページに通称号/略称「決」を発見。
2.自館のNDC分類390の軍事関係の棚で調べる。
『日本陸海軍事典』のp.272に、「つうしょうごう 通称号(兵団文字符・通称番号)」の記載あり。
敵に対して兵力を秘匿する目的で部隊につけた称号。通称名、通称符、秘匿名などともいう。
との記述あり。
同資料の付録に軍隊符号と兵団文字符の一覧があり、ここにも第93師団の通称号が「決」という記載あり。
3.以下参考資料にも同じように記載されていた。
・『帝国陸軍編制総覧』 外山操編著 芙蓉書房出版 1987 【396.1/トミ】p.68,1114
・『本土決戦準備 1』 防衛庁防衛研修所戦史室著 朝雲新聞社 1971 【393/26/38-1】付図「終戦における第一総軍隷下部隊一覧表」内
・国立公文書館アジア歴史資料センター保管資料PDF 3.部隊通称号表 第1表~第7表 第四表 [最終確認2022/01/27]
- 事前調査事項
- NDC
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- 国防.軍事 (390 10版)
- 戦争.戦略.戦術 (391 10版)
- 陸軍 (396 10版)
- 参考資料
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原剛, 安岡昭男 編 , 原, 剛, 1937- , 安岡, 昭男, 1927-. 日本陸海軍事典. 新人物往来社, 1997.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002627466-00 , ISBN 4404024614 -
外山操, 森松俊夫 編著 , 外山, 操, 1919-1998 , 森松, 俊夫, 1920-2011. 帝国陸軍編制総覧. 芙蓉書房出版, 1987.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001903645-00 -
防衛庁防衛研修所戦史室/著 , 防衛研修所. 本土決戦準備 1. 朝雲新聞社, 1971. (戦史叢書 ; 51)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005608374-00
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原剛, 安岡昭男 編 , 原, 剛, 1937- , 安岡, 昭男, 1927-. 日本陸海軍事典. 新人物往来社, 1997.
- キーワード
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- 陸軍
- 通称号
- 兵団文字符
- 戦争
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000311227